「Antでビルドする」とは?


Eclipseで作成したプログラムをビルドするのに困ったことはありませんか? 「そんなのメニューを選ぶだけだから簡単だ」「第一、普通は自動的にビルドするようになってるから悩むことなんかないさ」って? なるほど、確かにそうですね。

では、一つお願いがあります。プロジェクトを、JARファイルにまとめてビルドしてください。――さあ、できますか?「Eclpseのビルドにはそういう機能はないようだ」ですって? じゃあ、どうすればいいんでしょう。<エクスポート>メニューを使ってJARに書き出せばいい? 毎回毎回、ビルドする度に? そんな面倒なことをするんですか?

こういう「ビルドのカスタマイズ」をしたいと思うこと、けっこうあるんじゃないでしょうか。こんなときのために、「Ant」を使ったビルドのやり方を覚えておくことにしましょう。

Antは、一般に「Another Neat Tool」の略とされる、Javaによるビルドツールです。Antは現在、Apache Projectのプロジェクトとして開発が続けられています。以下のサイトにて配布されています。

http://ant.apache.org/


AntはApache Projectのサイトにて配布されている。


AntはXMLを使ってビルドのための定義を用意し、それを元にしてビルド処理を行なうものです。Java製ですから、使っているOSなどに関係なく動くのが特徴です。

また、XMLで構造的に処理を記述できるため、かなり複雑なビルド処理を非常にわかりやすく記述することができます。ビルドツールというのは他にもいろいろとありますが、「OSに関係なく動く」「シンプルで構造的にわかりやすい記述ができる」という点ではAntに勝るものはないでしょう。

Eclipseも、標準でこのAntを使ったビルドを行なうことができます。通常、Antを使うためにはまずAntのプログラムをダウンロードし、インストールして……といった作業が必要なのですが、Eclipse 3.2には標準でAntが内蔵されていますから面倒なインストールなどは一切不要です。