実行可能JARファイルを作ろう
これでプログラムそのものはだいたいわかりました。コンパイルし動かして動作も確認できたはずですね。では、今回のプログラムを「ダブルクリックして実行できるプログラムファイル」にしてみましょう。
Javaでは、「Executable Java Archive(実行可能Javaアーカイブ)」と呼ばれるものをサポートしています。これは「Javaアーカイブ」と呼ばれる圧縮ファイルにプログラムをまとめ、ダブルクリックで起動できるようにしたものです。作り方を順に説明しますので順番に行ってみてください。
●マニフェストファイルを作る
まずは、実行可能Javaアーカイブを作るのに必要な「マニフェストファイル」と呼ばれるファイルを用意します。これは、Javaアーカイブに必要な情報を記述したテキストファイルです。ノートパッドなどテキストファイルを作成できるプログラムを起動し、以下のように記述をしてください。
Main-Class: KeisanClass
マニフェストファイルでは、このように「Main-Class:クラス名」という形で、起動するクラス(mainメソッドをもったクラス)を指定します。作成したら、「manifest.mf」というファイル名で、KeisanClass.classファイルなどがあるのと同じ場所に保存をします。
●JARコマンドを実行する
続いて、コマンドプロンプトを起動します。そして、「cd 移動するパス」という形でKeisanClass.classがある場所に移動をします。例えば、Cドライブに「java」というフォルダがあり、その中にKeisanClass.classなどがあるとすれば、
cd C:\java\
このように実行すればいいわけです。そして、以下のように「jar」というコマンドを実行します。
jar cvfm アーカイブファイル名 マニフェストファイル名 クラスファイル名
「jar cvfm」というのは、jarコマンドをcvfmというオプションをつけて実行することを示しています。これは「こう書くのだ」と覚えてしまってください。その後には、作成するアーカイブファイル名、マニフェストファイル名、組み込むクラスファイル名を指定します。例えば、今回の例なら以下のように実行すればよいでしょう。
jar cvfm Keisan.jar manifest.mf *.class
これで「Keisan.jar」というアーカイブファイルが作成されます。Javaアーカイブファイルは、このように「jar」という拡張子をつけた名前にしておく必要があります。また組み込むクラスファイルは「*.class」としてありますが、こうすることで.classで終わるすべてのファイルを組み込むことができます。
jarコマンドを実行すると、マニフェストと各クラスファイルを圧縮しJARファイルを作成します。 |
ファイルが作成できたら、Keisan.jarをダブルクリックしてみましょう。ちゃんと計算プログラムのウインドウが画面に現れましたか? もしうまく起動できないようなら、マニフェストファイルの中身とクラスファイル名をきちんと確認しておきましょう。
これで、Javaを使って、ダブルクリックで実行するアプリケーションを作れるようになりました。まだできることはそれほど多くはありませんが、少しずつ応用していけばちょっと便利なアプリケーションがいろいろと作れそうですね。自分なりにアレンジしてオリジナルのアプリケーションを作ってみましょう。
バックナンバー
はじめてのJava(1)「Javaを手に入れよう」はじめてのJava(2)「環境変数をマスターする」
はじめてのJava(3)「Javaのプログラムを動かそう」
はじめてのJava(4)「mainメソッドを使おう」
はじめてのJava(5)「制御文を使おう」
はじめてのJava(6)「クラスとインスタンスをマスターしよう」
はじめてのJava(7)「AWTのコンポーネントを使おう」
はじめてのJava(8)「イベント処理の仕組みを理解する」