4 明礬温泉 照湯 (再訪)
硫黄泉は少ないが、飲むとたまご味。造成と思われる。
以前は薄白濁していたが、今回は透明。
和風の新しい外観 |
以前の照湯は古い石造りの浴槽で外壁がブロックの簡素な造りであった.屋根や壁のところどころに隙間があり日の光が漏れ、野趣に富んだ風呂であった。今回の照湯は綺麗に改修され市営浴場として生まれ変わった。以前は地元専用温泉で入り口のお宅で許可をとったことが記憶に強い。さて新築の建て家は妻側に大きな鬼瓦の付いた外観で、白壁に黒い瓦屋根の小さな共同湯風である。
一部古い床も残る内湯 |
浴室も中央に一つ浴槽のある簡素なもので、浴槽と一体化した脱衣場のある別府一般の古い共同湯を踏襲している。さて湯は、すぐ前にある噴気の造成泉と思われる。以前は硫黄分が濃厚で弱く白濁し、硫黄臭もよく感知できたものであったが、今回は加水されているのか?透明に近く少たまご味、少硫黄臭であった。浴槽の石は一部旧浴場のものを使用されており、古い風格のある石も発見できた。以前の私のツボに嵌った完璧な風情はなくなっていて残念である。なお堀田の共同湯も市営の新施設に建て変わったというがまだ未湯である。
5 小倉温泉 粋房おぐら
瀟洒な和風宿。5箇所の風呂があり全部貸切使用。
交代で全部入る。
丘ん湯、新湯、蒸し湯、へびん湯、照湯(薄青白濁)
照湯の露天風呂のみ違う源泉。
瓦屋根の瀟洒な入口 |
明礬と鉄輪の間は小倉または鶴見という地名になっている。鉄輪と明礬の間で別温泉地としても良いと思われる。このおぐらの温泉は青くなると言うので訪問した。小さな宿で部屋数は少ないながら5ヶ所の貸切り浴室がある贅沢な宿である
オレンジの浮く新湯 |
エントランス前には噴気を伴った源泉があり、飲泉場もしつらえられている。白い湯の華が付き青い湯が期待できる。玄関部分は大きな吹抜けとなって木造の民芸調の宿である。5ヶ所の温泉のうち4ヶ所は単純泉で個性は少ないが、1つだけ照湯という浴室が弱く青白濁した食塩泉である。
露天風呂のへびん湯 |
まず打たせ湯付きの丘ん湯に行く、次に浴槽にオレンジの浮いた内湯の新湯、蒸し湯の付いた蒸し湯、細長い露天風呂のへびん湯。以上の4ヶ所の源泉は同じで66.9度の単純泉で透明、無味ながら噴気臭が多い。みな同じ感触であった。
薄青白濁した照湯 |
最後に期待の照湯に行く。内湯と露天風呂があるが内湯は透明、無味、噴気臭のほかと同じ源泉である。露天風呂のみ芒硝食塩泉または食塩芒硝泉ではっきりとした塩味と飲んだ後に苦味の残る味覚である。匂いは少ないが薄く白濁していた。この湯がおぐらの白眉であろう。メタ珪酸が多量に含有されていると思われ、妙に底光するような輝きが感じられた。湯口には真っ白な析出物が付着し青い湯特有の現象になっていた。昼食はここの釜飯にしたが噴気で作られたのであろううまかった。
※この記事に書かれている情報は2004年6月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。
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