黒川温泉と日奈久、吉松温泉 3
黒川温泉近くの有名温泉地を廻った後に近くの未湯巡りに行った。モール系の温泉を発見し熊本では珍しかったので驚いた。特に「夕焼けの湯温泉」には感動した。宿泊地の日奈久温泉まで走り日奈久温泉、白眉の「金波楼」に入浴した。
13塚田温泉 うすいモール ゴム臭(油の弱いもの)
杖立温泉から天ヶ瀬温泉に至る道はいままで偶然通ることがなかった。この塚田温泉も初入浴である。新築の小さな共同湯風の温泉施設で、なんと久しぶりといった感じのモール系の温泉が入れられていた。薄い褐色で少鉱物臭、油臭の弱いものと推測するがゴムのような匂いがした。弱いすべすべもあり、つるつるには至らないが柔らかい湯といった感触である。掛け流しで使われており、充分合格点である。
14夕焼けの湯温泉
つるつるやや強し 紅茶色のモール モール臭多し
温泉仲間のレポで高評価であったので探してみた。塚田温泉で聞いても知らない人が多く、秘湯であろう。ゆうやけの湯と書いたログハウス造りの新築施設で家族湯のみの温泉であった。
塚田温泉より細い林道を登り広域林道に出ると言うアプローチは何度も道を聞かなくてはならなかったが、広域林道沿いに行けばまったく問題無い。尾根に沿ってあるので周囲の山々や丘陵の展望が良く、ちょうど夕刻であったのでまさに夕焼けの湯の本領を味わうことができた。
湯は非常によいもので標茶あたりの良好なモール泉と類似している。ホテルTAITO、またはオーロラファームのようなつるつるが強く、色も美しい紅茶色である。赤褐色(紅茶色)、少苦味、鉱物臭(モール臭)多し、つるつるやや強し、と記録した。
48.7度の単純泉で総計788mgの重曹系でCO3が48.2mg(21.3%)が特記成分である。小さな内湯の家族風呂が3箇所と大きめな露天風呂の家族湯が2箇所あり、後者が人気で30分ほど待ち時間があった。斎藤、佐藤、石渡、草柳氏の名刺を見せていただきました。塚田温泉近くの沢を掘削したら良い湯がでたそうで、この山上までポンプアップしている。これほどの良好なモール泉に入浴でき帯広周辺、標茶、鶴丸、人吉の一部などと匹敵する温泉が突然あったという発見はおどろきであった。
15将善の湯温泉
家族湯 瀟洒で良い うすいモール つるつる
天ヶ瀬の高原には分譲地温泉がいろいろとあるようだ、桜竹の丘は人が誰もおらずに玉砕したが、この将善の湯は貸切り家族湯が3箇所あり営業されていた。客はほとんど若いカップルである。少し待つと事務所の隣の棟が空いたので入浴した。
湯は塚田に似た薄いモール泉で不定形の木枠の浴槽に掛け流しで利用されている。瀟洒に造ってあり雰囲気は良い、薄褐色、少苦味、無臭であるがつるつるの感触があり好感した。よしづを張った壁や、竹で格子を組んだ天井に蔓草で編んだ照明器具を配してあったり、石灯篭が灯っていたりして風雅な風情の貸切湯であった。