1照湯 地元専用
小倉地区の歴史的温泉。入口横にこの温泉の歴史説明看板が建っている。過去に街道に沿っていて、殿様が入浴したとのこと。現状は小さな湯小屋でブロック造の浴槽一つのみの混浴である。管理人の方(入口右側の家)の了承をとって入浴できた。上屋は比較的新しいが、浴槽は石造の昔からのものと推測した。さて湯は別府には珍しい単純硫黄泉、位置的に明礬と堀田の間にあって、湯も中間的なもの。
白濁(15センチ)少苦味、硫黄臭。
堀田東より濃く思う。酸味はない。すぐ裏が源泉やぐらで30%ほど加水が残念である。
2明礬温泉、鳶の湯
明礬でまだ未湯の共同湯であったので行ってみた。しかし現在は一般入浴不可になっていた。しかし寺院に入浴希望を述べると、「どうぞ」ということになった。高台の寺湯できれいなコンクリート造の湯。明礬薬師寺という展望がよく良い風情である。本堂の前を通っていく。湯は足元横より自噴のもので明礬の酸性硫黄泉ではなく単純泉。透明、無味、無臭。高温のときは源泉をさましたものを加える方式は好感した。
3鉄輪温泉、神和苑 (再訪)
FM大分の取材で斎藤@別府さんと対談のため、ここの露天で収録した。正月1から3日までの放送予定。今回の神和苑は改修後で混浴の大露天風呂が2つに分けられ内湯も改装されていたが良い方向の改良であった。露天が2つに分けられ時間差で湯を入れていることで一つは青乳白色と青紫色透明の完全に違う2色が一目でわかり驚くべき美しさである。
鉄輪特有の濃い塩薬味は今回も健在であった。噴気の鉄輪臭は珪酸の匂いであるという斎藤氏の見解は、今回注意深く観察してみるとほぼ同感である。鉄輪の高温蒸気には強い塩化物と珪酸のガスが含まれていてあのような特徴ある湯になるのであろう。平野富雄氏による箱根の高温蒸気の記述とよく符合している。
全国でも最良の温泉で100点の評価をしたい。これ以上の温泉は考えにくいというほど素晴らしい温泉である。
4別府温泉、薬師温泉
野口地区の交差点にあるトタン貼りの古びた共同湯、湯量多くほとんど捨てている。透明、無味、無臭
5別府温泉、上の温泉
薬師のすぐ上にある温泉、透明、少酸味、無臭
コンクリート造の一般的共同湯
6別府温泉、野口中央温泉
上の温泉とほぼ同じ感触。このあたりの共同湯は堀田の引き湯であろう
熱い清澄な湯であるが単純硫黄泉のため、たまに白濁するそうである。
7別府温泉、野口温泉
透明、無味、無臭 堀田の引き湯とのこと、そのためたまに白濁するとのこと
8鉄輪温泉、(温泉地再訪)ホテル風月 泊
社長の甲斐さんに別府の関係でいつもお世話になっているので、今回は宿泊した。7階の部屋で高崎山から海が別府の街並みのむこうに俯瞰され絶景である。山側をみると恐るべき噴気で火事のようである。7階にいて湯気で景色がほとんど見えないというのは凄い物であった。湯は夢玉手箱という温泉施設で透明、塩薬味+弱い酸味、少薬臭のもの。野口中央や上の温泉でもあったが明礬の酸味を感じた。
12月17日
1鉱泥温泉(再訪)
坊主地獄の横にある泥湯のある温泉。噴気の蒸気によって加熱している
透明、少酸味、硫黄臭やや強し。泥は保養ランドの内湯のような黒色である。約10年以上ぶりに訪れる。熱すぎるので少時間しか入っていられないのが残念。
2塚原温泉、家族湯NO3
pH1.4 H40.1(39.79) Fe 60.8+396(23.46) Al 295(31.69)
HSO4 4227(39.97) SO4 3152(59.97)
H2S 8.3 CO2 60.4
日本有数の酸性泉である塚原温泉は凄い、PH値2位 アルミニウム含有量2位、鉄分含有量1位という結果になっている。強酸性明礬緑礬泉というものである。
http://www.als-net.com/tatsujin/gunji/onsen05.html
塚原はほとんど全て変貌していた。中央にあるふるいコンクリートの旧共同湯は物置になっていた。宿は全て撤去されていた。しかし温泉の強力さは健在。薄い黄色透明、強酸味+甘い渋味(口のなかギシギシ)淡い硫黄臭。家族風呂の3番が独自源泉で良いとのことで入ってみるが同じ湯がほとんどで独自の源泉はちょろちょろとほんのわずかに加えられているのみ。しかし摩訶不思議の味とはこんなものと言いたくなる湯は個性抜群。奥の噴火口や噴気場所にも行ったが冷鉱泉にはおどろいた。pH1.1で飲むと危険な味であった。
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