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森の恵みで遊ぶ、ウッドクラフト(2ページ目)

雨の季節ですが、森の中を歩くと最高に気持ちいい季節。散歩しながら森で拾ってきた小枝や木の実を使って作るクラフトについてお話しましょう。トンボ、カブトムシ、テーマは何でもあり。チャレンジしてみましょう。

執筆者:清水 國明

大小問わず木に新たな命を吹き込む、ウッドクラフト

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松ぼっくりで作るフクロウです。可愛いでしょ?!
森の中で松ぼっくりを見つけたらラッキーです。木にとまってるフクロウが作れます。森の哲学者や森の番人と言われているフクロウは、ラッキーキャッチャーとも呼ばれていて、特に翼を広げているフクロウはたくさんの幸運を捕まえてくれるのだそうです。もし不幸がやってきたらパクパクと食べてくれる頼もしい「夢フクロウ」を、ボクもたくさん作っています。チェーンソーで丸太を削って作るカービング作品もフクロウが一番多いですね。まん丸胴体に木の枝を切ってでっかい目玉をつけると、なんとなくフクロウに見えてきます。

森で拾った松ぼっくりやクルミの実などを使って、幸運を呼ぶフクロウを作り、部屋に飾っておきましょう。森にあったものを何でもいいので日常生活に持ち帰ると、それを見るたびに森を思い出し、心が癒されます。言ってみれば、ドラえもんのどこでもドア、みたいな効果があるのだと思います。

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木と木を組み合わせれば、馬も出来ちゃうんです
続いてはちょっと大きめ、馬を作ってみましょう。太さの違った木の枝を使えば、頭、首、胴体ができます。胴体部分に小さな穴を開けて前足後ろ足を接合。この作り方をアレンジすると、鹿が作れます。木の枝で頭に角をくっつければそれらしくなります。細い枝で手綱や馬に乗っている人も丁寧に作ると面白さが増しますね。

子どもたちに人気なのは、やっぱクワガタやカブトムシですね。何かにしがみつかせたりしたほうが、動きが出てきます。ものすごくリアルに作る必要はなく、本人がこれはクワガタなのだっ、と宣言してしまえば、それは絶対クワガタなのです。

森の恵みをキャンパスに、想像力を伸ばす

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清水國明自慢のフクロウは電動工具の彫刻刀を使った本格派です。とにかく楽しむ、という発想がいちばん大事!
夏休みになると子どもたちを集めて森の中を歩いた後、クラフト教室をやっています。

みんなすぐ、あれこれと作り始めるのですが、一人だけ、拾ってきた木の枝や葉っぱ、木の実をじっと見つめているだけで、動かない子どもがいました。早く作ることが目的ではないので、急かすこともなく、放っておいたのですが、残り時間がわずかになったとき、いきなりその子が木の枝の先端を削り始めたのです。エンピツみたいに。そう、その子はエンピツを作りました。先っぽだけを黒く塗って完成。わずか2~3分の出来事でした。その後、先端にいろんな色を塗って並べ、「色エンピツ!」と宣言したのです。

圧巻でした。このあたりの子どもたちの発想に付いてゆける大人はそんなにいません。悔しくてボクはいつも子どもたちと真剣勝負です。そしていつも、悔しい思いをしているのです。何度も繰り返しているので、さすがにそれなりのテクニックは身につきましたが、やっぱり発想ではなかなか勝てませんね。最近では、輪切りにした枝をグネグネとつなげた「ヘビ!」にも完敗でした。

簡単なようで、ハマルとなかなか奥が深い、ウッドクラフトの世界を楽しんでください。

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