エディを見つめる彫刻のゴースト。アトラクションにもありましたね~ |
けれど、ディズニーのテーマパークにあるすべてのアトラクションがベースに映画があるとは限りません。それはディズニーのテーマパークのテーマとは何かということになりますが、アメリカの文化であることは知りつつも、身近な映画がテーマになっているように思えてしまうのは私だけではないはず。ディズニー映画は、テーマパークのテーマではないけれど、楽しさを引き出すカギなのです。
だからといって、映画をモチーフにしていないアトラクションがつまらないか、わかりづらいかというとそんなことはありません。映画をテーマにしてるものも、そうでないものも、アトラクション1つ1つにはストーリーがあり、それがめちゃくちゃよくできているからこそ、私たちはハマるのです。
今日では、そのよくできたストーリーが今までとは反対の流れで映画になったりすることが増えています。映画をつくる人たちが苦労しているという面もありましょうが、それ以上に、アトラクションのストーリーがしっかりしていることの証明です。
というわけで、完成した映画が『カントリー・ベア』や、昨年大ヒットした『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』。とくに『パイレーツ~』は、ご存じのように東京ディズニーランドにもある「カリブの海賊」の実写版で、アトラクションが発端になりました。おもしろいアトラクションだからこそ傑作になるとは限りませんが、少なくともアトラクションがおもしろくなければ映画も駄作になることは目に見えています。
さて、ここからが本題。いよいよ、私も大好きなアトラクション「ホーンテッドマンション」(以下、HM)が映画になり、国内が公開されることが決定しました。アトラクションがよくできているだけに、また『パイレーツ~』がおもしろかっただけに、期待よりも不安が大きいと心配するみなさんのために、ファン代表として私ガイドがいち早く映画を観て、アトラクションと比較しながら、その見どころをネタバレしない範囲でリポートします。その前にまずはストーリーをチェック!
人里離れた入り江にたたずみ、ニューオリンズの富豪が南北戦争以前に建てたという壮麗なゴシック風の大豪邸、エドワード・グレイシー邸を前に、ジム・エヴァース(エディ・マーフィ)は家族と一緒に訪ねた。不動産業を営むジムは、妻のサラ(マーシャ・トマソン)と二人の子供と共に週末旅行に出かけるはずが、この家の主のグレイシー(ナサニエル・パーカー)に急遽呼び出されたために立ち寄ったのだった。このほどの大豪邸を仲介できれば人生最大のビジネスチャンスとなると期待に胸を膨らませるジムは、屋敷を覆う無気味な気配と想像を絶する悪夢が待ち構えていることに気付かずに執事ラムズリー(テレンス・スタンプ)に招き入れられる。ジムと彼が愛する家族は、無事この屋敷から再び出ることはできるのだろうか……。 監督・製作総指揮:ロブ・ミンコフ 製作:ドン・ハーン 4月24日(土)日劇1ほか全国ロードショー |
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