日本の名作ジェットコースターをランキング!

日本にあるジェットコースターの中から「名作」といえるコースターをセレクト。そのベスト10を発表します。さまざまなタイプのジェットコースターに乗ってきたガイドが、独断と偏見で選んだランキング。なお、各コースターのDATAは「約」の数字です。


【10位】シャトルループ/ナガシマスパーランド(三重県)
「今やここでしか乗れない衝撃の名器!」

シャトルループ

高速スタートのあと、すぐにループで1回転します

コースターというのは「最初はゆっくり」スタートするという常識を真っ向から覆し「最初から高速」でスタートし、みんなの度肝を抜いたのがシャトルループです。ガイドも最初に乗ったときの「うわ、速~~い」という衝撃を今でも覚えています。としまえんや横浜ドリームランドなど、日本に数カ所設置されていましたが、老朽化などで次々撤去され、今ではナガシマスパーランドにあるのが日本唯一となってしまいました。がんばれ、シャトルループ!

【コースターDATA】
設置年:1980年 ■製造メーカー:シュワルツコフ社(ドイツ)
■最高部高さ:43m ■最高速度:86.4km/h ■最大傾斜角:70度
■最大G:6G ■走行距離:280m ■所要時間:30秒


【9位】ピレネー/志摩スペイン村(三重県)
「足元ブラブラ&超ひねり型の傑作です」 

ピレネー

垂直ループと、そのループの中を水平にくぐり抜けるスパイラルインターロックループ

1990年代後半、各所に「インバーテッドコースター」なるものが次々と登場しました。つまり、コースに吊り下げられ、足元ブラブラ状態でコースを進むコースターのこと。基本的に、このタイプは「今、自分がどこを向いているのかわかりましぇ~ん」というのが多く、ワケのわからないうちに終わってしまいます。その中にあって、ピレネーは、高さ33mの世界最大級の垂直ループやスパイラルインターロックループ、それに地面の下に沈み込むピットなど、ポイント多数で、もう一度乗りたくなること間違いなしの傑作だと思います。

【コースターDATA】
■設置年:1997年 ■製造メーカー:ボリガー&マビラード社(スイス)
■最高部高さ:45m ■最高速度:100km/h ■最大傾斜角:非公表
■最大G:4.3G ■走行距離:1234m ■所要時間:3分15秒


【8位】サンダードルフィン/東京ドームシティ アトラクションズ(東京都)
「都心の狭い敷地を逆手にとった秀作です」

サンダードルフィン

「スパ ラクーア」などがあるラクーアビルの穴すれすれを疾走します

東京のど真ん中にある東京ドームシティ アトラクションズ。敷地は決して広くなく、ここにコースターを設置するのはかなり苦労したはずです。しかし、このサンダードルフィンの素晴らしいところは、その狭さを逆手にとったコースレイアウトの妙にあります。ラクーアビルの上空を波打つように走り、ビルの穴やセンターレス観覧車の円の真ん中を通ったり、東京ドームや都心の風景を見下ろしながら走ったり、ここでしかあり得ないコースを快適な乗り心地で楽しめますよ。

【コースターDATA】
■設置年:2003年 ■製造メーカー:インタミン社(スイス)
■最高部高さ:80.5m ■最高速度:127km/h ■最大傾斜角:74度
■最大G:4.39G ■走行距離:1124.8m ■所要時間:1分30秒


【7位】高飛車/富士急ハイランド(山梨県)
「富士山ビュー&121度落下は衝撃的です」

高飛車

高さ約43mの垂直タワーを上昇したあとに驚異の121度落下が待っています

コースターが落下するときの角度は90度(つまり垂直落下)が最大だと思っていたのですが、この「高飛車」が、その常識を覆しました。最大落下角度121度! しかも、その落下の前に一旦停止してから、コースをえぐるように落ちてゆくのです。そして、その一旦停止する数秒に右側に見えるのが富士山。その近さは、富士急ハイランドにあるどのアトラクションよりも近く感じます。
高飛車

小さいライドは「走りが静かで、雨でも止まりにくい」のもポイントです

さらに、8人乗りという小さなライドもポイントです。ちょこまかとコースを走るライドは、乗るだけでなく見ていても楽しいコースターです。詳しい乗車体験レポートはこちらにあります。

【コースターDATA】
■設置年:2011年 ■製造メーカー:ゲルストラウアー社(ドイツ)
■最高部高さ:43m ■最高速度:100km/h ■最大傾斜角:121度
■最大G:非公表 ■走行距離:1000m ■所要時間:2分40秒


【6位】ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド/ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪府)
「前向きも後ろ向きもある絶景コースター!」 

ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド

ファーストドロップのときに見渡せる風景が見逃せません!

「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」の滑らかな乗り心地は景色を楽しむのにピッタリ。パーク内と周辺のアメリカンな風景は、まさに映画のワンシーンのようで感動的。昼もいいのですが、やはり一番のおすすめは夜。大阪ベイエリアの夜景も合わせて楽しめる、とってもロマンチックなコースターです。体がフワッと浮くような何とも言えない浮遊感や、自分で選んだBGMを聞きながら乗れるのも、ほかにはないポイント。
ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド~バックドロップ~

後ろ向き「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド~バックドロップ~」のファーストドロップです

加えて、後ろ向きに走る「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド~バックドロップ~」も2013年に登場。当初期間限定でしたが、あまりの人気に常設となりました。「絶景コースター」としては前向きのほうが上ですが、後ろ向きは独特の爽快感があってどちらもいいですよ(前向き、後ろ向きとも、こちらに乗車体験レポートがあります)。

【コースターDATA】
■設置年:2007年 ■製造メーカー:非公表
■最高部高さ:44m ■最高速度:89km/h ■最大傾斜角:59度
■最大G:3.57G ■走行距離:1267m ■所要時間:3分


【5位】ローラーコースター/浅草花やしき(東京都)
「遊び心が大好き!現存最古のコースター」 

ローラーコースター

2013年に還暦を迎えたコースター。民家に突入し愉快な演出を楽しめます

下のコースターDATAを見ても、高さ・速度・走行距離などは、ほかのコースターに比べるべくもないのですが、ガイドはこのコースターが大好きです(ある意味、1位かも……)。
ローラーコースター

昭和28年設置のローラーコースター。当時は読売ロケットコースターという名称でした

現存するコースターでは日本最古。コース自体は設置当時とほとんど変わっていないというレトロ感に加え、民家に突っ込んだりする下町の遊園地・花やしきならではの演出が素晴らしい! ぜひとも一度乗ってみてください。ちなみに、ライドが狭いので隠れた密着アトラクションでもあります。

【コースターDATA】

■設置年:1953年 ■製造メーカー:トーゴ(日本)
■最高部高さ:11m ■最高速度:42km/h ■最大傾斜角:非公表
■最大G:非公表 ■走行距離:230m ■所要時間:1分30秒


【4位】フジヤマ/富士急ハイランド(山梨県)
「約3分半のフジヤマ劇場!最後が決め手です」

フジヤマ

フジヤマの全景。このコースレイアウトが素晴らしいんです

フジヤマは、ループコースターやインバーデットコースターが全盛の頃にどーんと登場した、まさに王道の中の王道を行くコースターでした。高さ79mからの落下、富士山を目の前に見られる部分(天気のいい日限定)、地上すれすれを走るコース、最後の連続カックン攻撃(ガイドが勝手に命名。右に左にカックンカックンと振られまくります)と、おすすめポイントが満載。その計算し尽くされたコースレイアウト&演出は「キング・オブ・コースター」の名にふさわしいものです。

フジヤマ

やはり、最初の高さ79mからの落下は迫力満点です

そうそう、乗り終えて帰ってきたお客さんから自然と拍手が起こるという光景を、このフジヤマで初めて目にした気がします。思わず拍手したくなる気持ち……よ~く分かります。何度も乗りたくなる名作コースターです!

【コースターDATA】
■設置年:1996年 ■製造メーカー:トーゴ(日本)
■最高部高さ:79m ■最高速度:130km/h ■最大傾斜角:65度
■最大G:3.5G ■走行距離:2045m ■所要時間:3分36秒

【3位】バンデット/よみうりランド(東京都)
「自然の地形を生かしたコースレイアウトが秀逸」

バンデット

夕暮れに映えるバンデット。自然が似合うコースターなのです

緑の中にある遊園地「よみうりランド」。その緑や自然を生かしたコースターがバンデットです。後にも先にも、ここまで自然の地形を上手に生かしたコースターは見たことがありません。最初の落下から、横回転などを経て、バンデットの乗り場から遙か遠くに見えていたクレージーヒューストンやバンジージャンプがある方面に向かって谷底へと落下&上昇(ガイドはこのあたりが一番好き!)、Uターンしてゴールへと向かいます。この秀逸なコースレイアウトは、乗るたびに感心してしまいます。

バンデット

桜の季節のバンデット

また、見逃せないのが季節の演出。夏限定、水がかかる「スプラッシュバンデット」や、桜が咲く時期、桜の中を疾走する「お花見バンデット」など、季節ごとのお楽しみがあるのも魅力のひとつです。

【コースターDATA】
■設置年:1988年 ■製造メーカー:トーゴ(日本)
■最高部高さ:60m ■最高速度:110km/h ■最大傾斜角:45度
■最大G:4.8G ■走行距離:1560m ■所要時間:3分7秒

【2位】ザ・フライング・ダイナソー/ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪府)
「恐竜につかまれて走る空飛ぶコースターは気分爽快系」 

ザ・フライング・ダイナソー

うつ伏せ状態で上昇、下降、ひねり、ループなどなど

2016年、ついにナンバー1を脅かす「名作コースター」が誕生しました。近年、次々と新コンテンツを導入し、話題でも人気でもテーマパーク界を席巻しているユニバーサル・スタジオ・ジャパンのコースター「ザ・フライング・ダイナソー」です。

「ジュラシック・パーク」エリアを走るコースターは、空飛ぶ恐竜“プテラノドン”に背中をつかまれ空中を振り回されるように走ります。まさに、映画『ジュラシック・パーク』のワンシーンを再現したかのようで、テーマ性豊かなコースターです。

ザ・フライング・ダイナソー

「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」の落下とタイミングが合えばラッキー

まず、うつ伏せ状態でのスタートにビックリ。上昇や下降、ひねりやループなど、息をもつかせぬ展開でコースターは進んでいきます。ガイドが一番好きなところは、同エリアの看板アトラクション「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」が水面に落下するのとタイミングがあったとき。コースターに乗りながら見た、水しぶきをあげるライドは圧巻でした。これはいつも見られるとは限りませんが、ほかにもおすすめポイントはいっぱいありますので、こちらの体験レポートを読んでみてください。

【コースターDATA】
■設置年:2016年 ■製造メーカー:非公表
■最高部高さ:50m ■ファーストドロップ高低差:37.8m
■最高速度・最大傾斜角・最大G:非公表
■走行距離:1124m ■所要時間:3分

【1位】スチールドラゴン2000/ナガシマスパーランド(三重県)
「まだ上る!まだ落ちる!? 高さ97mのインパクト」

スチールドラゴン2000

あと3mで100m……この高さからの落下はスゴイです……

1位をどれにするか、いろいろ悩んだ末、やはり今まで乗った中で“もっとも衝撃的だったコースター”をベスト1としました。高さ97m……これは当時一番高かったフジQ「フジヤマ」の79mを抜いて一気に世界一(当時。今でも日本ではNo.1です)となりました。

スチールドラゴン2000

ライトアップされたスチールドラゴン2000。夜はまた一段とスリル満点

ガイドが「スチールドラゴン2000」に初めて乗ったのは、取材でフジQ「フジヤマ」に乗った翌日でした。コースターが上昇し、フジヤマの最高到達点79mのあたりから「まだ、このあと20mくらい上る」と考えたら、思わずゾ~~ッ。その高さのスゴさを肌で実感させられました。そして、そこからの落下はさらに想像を超え、ものすごい風圧に顔が痛いほど。さらにさらに、落下後、もう一度上昇し、今度は高さ77mから落下するんです。この“ふたこぶラクダの連続攻撃”はハンパじゃないですよ(ちなみに、スタンダードなジェットコースターのことを世界的にはキャメルコースター、つまりラクダのようなコースのコースターと言います)。このインパクト、多分一生忘れないと思います。みなさんも、どうか一度「97m&77m、ふたこぶの衝撃」を体験してみてください。

【コースターDATA】
■設置年:2000年 ■製造メーカー:DHモーガン社(アメリカ)
■最高部高さ:97m ■最高速度:153km/h ■最大傾斜角:68度
■最大G:3.5G ■走行距離:2479m ■所要時間:3分7秒


いかがでしたか、名作コースターベスト10。ちなみに、11位以降は、順不同で、那須ハイランドパーク「ビッグバーンコースター」、横浜・八景島シーパラダイス「サーフコースター リヴァイアサン」、富士急ハイランド「ド・ドドンパ」、ひらかたパーク「エルフ」、鷲羽山ハイランド「バックナンジャー」、城島高原パーク「ジュピター」などです。いずれもベスト10に入ってもおかしくないコースターばかり。そして、今後登場するであろう新コースターにも期待しましょう!

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