ロンドンは大都市でありながら緑が非常に多いことで知られています。ハイドパーク、グリーンパーク、セントジェームスパーク、ケンジントンガーデンズ、リージェンツパークなどの巨大な公園をはじめ緑溢れる公園が市内の至る所に点在し、無料で開放され市民の憩いの場として親しまれています。

今回はロンドンに数ある公園の中でも、最も美しいと言われるリージェンツパーク、特にインナーサークルとその周辺の主要ポイントをご紹介していきます。

お洒落なプリンスが造ったロイヤルガーデン

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公園のいたるところにイギリス人のセンスを感じさせるスポットがあります
リージェンツパークは、元々ヘンリー8世お気に入りのメリルボーン・フィールドという狩の場所でしたが、摂政皇太子だった頃のジョージ4世(1920-30)がお抱え建築家のジョン・ナッシュに設計させ、皇太子の住まいであったカールトンハウスと庭園を結ぶ道路を含め大掛かりな都市開発計画を実行しました。

1838年には公園として一般にも公開されロンドン市民の憩いの場として親しまれています。60万坪もある公園の敷地内には、芝生のオープンスペース、人間慣れした愛嬌溢れる野生のリスが走り回る木々のある散歩道、フラワーガーデン、白鳥や水鳥が戯れる池などはもちろんのこと、大学、野外劇場、カフェ・レストラン、テニスコート、動物園、宮殿を思わせる立派なお屋敷もあり、目的に合わせて余暇の時間を楽しむ事ができます。

それでは、ガイドお勧めのリージェンツパーク主要ポイントを一緒に歩いてみましょう。

壮麗な宮殿を思わせる超豪華マンション

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素晴らしいギリシャ風のファサードを持つカンバランドテラス。
リージェンツパークの南側には、ギリシャ風のイオニア式やコリント式の壮麗な建物が建ち並び、個人の邸宅とは思えないまるで宮殿のような堂々とした姿を見せています。

特に地下鉄Regent’s Park駅を出て右側へとリージェンツパークのアウターサークルを歩いていくと、フランスのルーブル美術館を思わせる壮麗な建物、そしてギリシャ風の立派な柱廊を持つ豪華テラスハウスが建ち並んでいます。

中でも1828年にジョン・ナッシュの設計で建てられたカンバランドテラスは、横幅244mもありイオニア式の大理石で造られた柱がずらりと並ぶ迫力満点の建物です。建物のヘッドには、G.H.ハブがギリシャ風の群像を彫刻した見事なファサードを配し見る人のため息を誘っています。

元々の計画では摂政皇太子の別邸となるはずの建物だったそうですが、現在では贅沢な超高級マンションとして利用されています(個人の集合住宅であるため一般公開はされていません)。それにしても、この宮殿のようなマンションに住み個人の庭感覚でリージェントパークを見下ろす気分は、王国であるイギリスならではの最高の贅沢といったところですね。

花の香りが沸き立つビーナスの花園

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クイ―ンメアリーズガーデンにある見事なバラの花園
園内のやや南に位置するインナーサークル内には、リージェンツパークの心臓部であるクインーンメアリー・ガーデンがあります。

ここには、美しい花畑、白鳥や水鳥の戯れる池、日本風の庭園、野外劇場などがあります。特にこのガーデンでの見物は、毎年5月から10月にかけて色鮮やかな約100種類以上のバラが咲き乱れこのガーデンを埋め尽くす事です。庭師によって丹精こめて作られた華麗なバラの美しさには心を惹かれ、その種類と数の多さには圧倒されます。

一つの場所でこれだけ沢山のバラの花を一度に見られるところはイギリス中の庭園の中でもそんなにはないでしょう。そしてこの庭園内に沸き立つバラの花のほのかな甘い香りは、訪れた人の心をやさしくし穏やかにしてくれるような魔法の力があるような気がします。

さて、ちょっと歩きつかれたので今回はこの辺で一休み。後編ではとっておきのスポットをご紹介します。

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