ロンドン/ロンドンの観光・エンターテインメント

アビー・ロード~ビートルズの足跡を辿る旅(2ページ目)

有名な「あの」横断歩道はもちろん、メンバーが住んでいた家まで、今回は「ビートルズのロンドン」をご紹介しましょう。あなたに身近な場所が実は……なんてことがあるかも?

朝霧 まや

執筆者:朝霧 まや

イギリスガイド

ビートルズが演奏した、あの場所へ

ファンが殺到した、パラディウム前。ほんの小さな路地ですビートルズは、このロンドン・パラディウム・シアターで、3回ライヴを行っています。この劇場では、当時の人気番組「サンデー・ナイト」の中継が毎週行われていて、ビートルズの初出演は1963年10月13日。「ツイスト・アンド・シャウト」など4曲を演奏しました。

この劇場は、オックスフォード・ストリートから一本入った路地に建っています。当時、ビートルズを一目見ようと数百人ものファンが殺到したそうですが、あの細い路地にそんな人数が集まったのかと考えると……その混雑ぶりは相当なものだったでしょうね。

ここで最後の演奏が……ロンドン・パラディウムの正面からまっすぐ突き当たりにある大通りが、リージェント・ストリート。緩やかに大きくカーブを描いていることから、「リーゼント」の語源となりました。このリージェント・ストリートをわたって少し南に下ると、今度は「背広」の語源となった仕立て屋通り、サヴィル・ロウに出ます。ここの3番地には、ビートルズのレーベル、アップル・コープスの本社がありました。(現在は、空家になっています)

そして、この建物の屋上が、ビートルズ最後の演奏が行われた場所。映画『レット・イット・ビー』の最後に出てくるシーンです。屋上での撮影はひょんな思い付きで始まったそうですが、集まったファンと騒音で、お向かいの銀行から苦情が出て、警官が出動する騒ぎに。ビートルズ最後の演奏は、45分間で中断されてしまいました。1969年1月31日のことでした。


ジョンとヨーコが出会ったのは……

現在の名前はジェームス・ハイマン・ファインアートビートルズを語るうえで、欠かせない重要人物が、ヨーコ・オノ。ジョン・レノンの人生とビートルズの運命の大きな転機となったのが、ジョンとヨーコの出会いでしょう。

この2人が運命的に出会ったのが、メイフェアのインディカ・ギャラリーでした。1966年、ヨーコが開いていた個展にジョンが偶然立ち寄ったのがきっかけです。

このギャラリーは、高級地区メイフェアのギャラリー街の中にある、小さな広場に建っています。建物の場所は当時のままですが、現在は、ジェームス・ハイマン・ファイン・アートという名前に変わっています。

<DATA>
ロンドン・パラディウム・シアター(London Palladium Theatre)
所在地:Argyll Street, London, W1F 7TF 地図

アップル・コープス跡(Apple Corps)
所在地:3 Savile Row, London W11 2EE 地図

インディカ・ギャラリー跡(James Hyman Fine Art)
所在地:6 Mason's yard, off Duke Street St. James's, London SW1Y 6BU 地図

>>さて、次のページでは、ビートルズのお宅訪問です!
ロンドン・パラディウム
アップル・コープス
インディカ・ギャラリー跡
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