ロンドン/ロンドンの空港・市内交通

ロンドンの地下鉄(2ページ目)

ロンドン市民の足として、「チューブ」の愛称で親しまれているロンドンの地下鉄。旅行中にも気軽にどんどん活用したいけれど、運賃やチケットの種類が少し複雑……。そんな地下鉄の乗りこなし方を、シンプルに解説します。

朝霧 まや

執筆者:朝霧 まや

イギリスガイド

ロンドンの地下鉄、チケットの種類

さて、自分が移動するゾーンを把握したら、今度はチケットを買うことになりますが、乗車予定の回数や滞在日数など、各自の予定にあわせて選べます。

乗車のたびに現金で片道分を購入していくことも可能ですが、初乗り運賃が4ポンドと、極めて割高です。ロンドン市内の公共交通機関に共通して使えるプリペイド式のICカード「オイスター」(Oyster)か、期限内なら市内の公共交通機関が乗り放題になる「トラベルカード」(travelcard)という定期券がおすすめです。

日本語画面

自動券売機の日本語表示画面

購入は、窓口か自動券売機で。最近は、タッチスクリーン式の券売機で日本語の案内も選択できるものが増えてきたので、初めてでも安心です。片道分のチケットと、トラベルカードの1日券「ワン・デイ・トラベルカード」(One Day Travelcard)は自動券売機で手軽に買えます。オイスターの場合、一番最初だけは窓口で買う必要がありますが、一旦カードを入手すれば、自動券売機でも使えます。また、期限が7日以上のトラベルカードは窓口で。

【参考】

プラットフォームを探す

プラットフォーム

郊外の駅では、プラットフォームが地上にあることも

チケットを買ったら、いざ改札へ。オイスターの場合は、黄色のパネルにタッチするだけ。改札の扉が開いたら、そのまま通過します。紙製の片道のチケットとトラベルカードは自動改札の穴に通し、扉を通過してから受け取って構内に入ります。

プラットフォームの見つけ方は、とてもシンプル。「どの路線に乗るのか」「乗車駅を起点として、東西南北のどの方角へ行きたいのか」の2点さえ分かっていれば大丈夫です。路線名が覚えられなければ、「何色の路線に乗るか」だけでも構いません。たとえばオックスフォード・サーカス(Oxford Circus)からセントラル・ライン(Central Line)に乗って、西方向にあるランカスター・ゲート(Lancaster Gate)へ行きたい場合、まずは赤色のセントラル・ラインの表示に従って進み、西方向(Westbound)のプラットフォームで待てば良い、ということになります。

ただし、注意が必要なのは同じ路線の同じ方角でも、途中から枝分かれしている場合。プラットフォームは同じ場合がほとんどなので、電光掲示板やアナウンス、車両の先頭に出ている表示で確認が必要です。また、走行中に行き先が変更になってしまう場合も時々あります。車内アナウンスの後に周りの乗客が舌打ちしたり、ざわめきだしたら、それは行き先が変わったか、予定より手前の駅が終点になってしまったかの合図です。

電車を降りたら

出口の表示は黒地に黄色の文字で「Way Out」。改札口にたどり着いたら、オイスターは黄色のパネルにタッチ、紙製のチケットの場合は穴に通します。片道チケットの場合は機械に吸い込まれますが、トラベルカードの場合は出てくるので、取り忘れのないように。

地下鉄でのマナー

まず、駅構内で幅の狭い通路や階段を歩く場合は、中心よりも左側を歩きます。特に「Keep Left」(左側通行)の表示がある場合は、これに従って。ただしエスカレーターに乗る場合は右側に立って、左側は急ぐ人のために空けておきます。東京とは逆ですね。

乗車中、お年寄りや身体の不自由な人に座席をゆずるのは当然のこと。それから、もし地下鉄マークに「Baby On Board」(赤ちゃん乗車中)と書かれた小さな丸いバッジをつけている女性を見かけたら、その女性は妊婦さん。座席をゆずってあげてくださいね。
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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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