ロンドンの地下鉄、チケットの種類
さて、自分が移動するゾーンを把握したら、今度はチケットを買うことになりますが、乗車予定の回数や滞在日数など、各自の予定にあわせて選べます。乗車のたびに現金で片道分を購入していくことも可能ですが、初乗り運賃が4ポンドと、極めて割高です。ロンドン市内の公共交通機関に共通して使えるプリペイド式のICカード「オイスター」(Oyster)か、期限内なら市内の公共交通機関が乗り放題になる「トラベルカード」(travelcard)という定期券がおすすめです。
購入は、窓口か自動券売機で。最近は、タッチスクリーン式の券売機で日本語の案内も選択できるものが増えてきたので、初めてでも安心です。片道分のチケットと、トラベルカードの1日券「ワン・デイ・トラベルカード」(One Day Travelcard)は自動券売機で手軽に買えます。オイスターの場合、一番最初だけは窓口で買う必要がありますが、一旦カードを入手すれば、自動券売機でも使えます。また、期限が7日以上のトラベルカードは窓口で。
【参考】
プラットフォームを探す
郊外の駅では、プラットフォームが地上にあることも
プラットフォームの見つけ方は、とてもシンプル。「どの路線に乗るのか」「乗車駅を起点として、東西南北のどの方角へ行きたいのか」の2点さえ分かっていれば大丈夫です。路線名が覚えられなければ、「何色の路線に乗るか」だけでも構いません。たとえばオックスフォード・サーカス(Oxford Circus)からセントラル・ライン(Central Line)に乗って、西方向にあるランカスター・ゲート(Lancaster Gate)へ行きたい場合、まずは赤色のセントラル・ラインの表示に従って進み、西方向(Westbound)のプラットフォームで待てば良い、ということになります。
ただし、注意が必要なのは同じ路線の同じ方角でも、途中から枝分かれしている場合。プラットフォームは同じ場合がほとんどなので、電光掲示板やアナウンス、車両の先頭に出ている表示で確認が必要です。また、走行中に行き先が変更になってしまう場合も時々あります。車内アナウンスの後に周りの乗客が舌打ちしたり、ざわめきだしたら、それは行き先が変わったか、予定より手前の駅が終点になってしまったかの合図です。
電車を降りたら
出口の表示は黒地に黄色の文字で「Way Out」。改札口にたどり着いたら、オイスターは黄色のパネルにタッチ、紙製のチケットの場合は穴に通します。片道チケットの場合は機械に吸い込まれますが、トラベルカードの場合は出てくるので、取り忘れのないように。地下鉄でのマナー
まず、駅構内で幅の狭い通路や階段を歩く場合は、中心よりも左側を歩きます。特に「Keep Left」(左側通行)の表示がある場合は、これに従って。ただしエスカレーターに乗る場合は右側に立って、左側は急ぐ人のために空けておきます。東京とは逆ですね。乗車中、お年寄りや身体の不自由な人に座席をゆずるのは当然のこと。それから、もし地下鉄マークに「Baby On Board」(赤ちゃん乗車中)と書かれた小さな丸いバッジをつけている女性を見かけたら、その女性は妊婦さん。座席をゆずってあげてくださいね。