ホントに紅茶ばっかり飲んでるの?

紅茶
イギリス人が普段飲んでいる紅茶は、こんな感じ。マグカップにティーバッグをドボン!です。ちなみに、イギリス人の90%が牛乳を入れる「ミルクティー派」だとか
イギリスと言えば、紅茶。この数年は、コーヒー人気に押されがちとはいえ、確かにイギリス人は紅茶をよく飲みます。統計によると、イギリス国内で1日に飲まれる紅茶は1億6500万杯。国民1人当たり、1日に約3杯を飲む計算です。でも、しっかりとティーポットと茶葉から淹れるのは、よほどこだわりを持った人か、来客のある時ぐらいのもの。ましてや優雅なティールームやサロンでアフタヌーンティー……なんていうのは、lady who lunches(平日の昼間お友達と小洒落たレストランでランチするような、有閑階級の女性たち)たちの特権とも言えましょう。

やはり大半の人たちは、マグカップにティーバッグを放り込んで、電気湯沸しポット(kettle)で沸かしたお湯をダーっと注いで淹れるのが圧倒的です。お湯を沸かし始めてから紅茶が出来上がるまではほんの1,2分でしょうか。ただし、こんな大雑把な淹れ方にもそれぞれこだわりは持っているようです。この紅茶の淹れ方には各家庭でそれぞれ微妙な違いがあるようで、人によって「ベストな紅茶」の定義はまちまち。日本でお味噌汁の味が家庭によって違うのと似てますね。

よーく観察していると、やはりイギリス人は、ことあるごとに紅茶を飲むことに気づきます。私が特にイギリスらしいなと思うのは、ケンカの後など、何となく気まずい雰囲気が漂った時。最初に沈黙を破るのは、「tea?」の一言なんですね。一緒に紅茶を飲んでリラックスすることで、気まずい空気にリセットをかける、そんな役割があるようです。

それから、イギリス人がいかに紅茶を飲んでいるかを示すエピソードとして、「人気テレビ番組と電力消費量」というのがあります。人気テレビ番組の放送中は、CMの時間帯になると消費電力が急に上がる、という現象が起きるそうです。なぜだか、スグに分かりますか?これは、上で紹介した、紅茶の淹れ方にヒントがあります。CMになると、みんな紅茶を飲むのに一斉に電気ケトルのスイッチを入れるので、急に消費電力が上がるワケですね。

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