イギリスの「国民食」に異変が?!

チキン・ティカ・マサラ
フィッシュ&チップスに代わる「国民食」は、イギリスうまれのカレー、チキン・ティカ・マサラ! スーパーのインスタント食品コーナーもインド料理が充実
イギリスの国民食、といわれれば、まず連想するのが「フィッシュ&チップス」でしょう。イギリス観光では「お約束」の一品ですが……どうも最近、「国民食」としての栄誉(?)が危うくなっているようなのです。代わりに台頭してきたのが、インド料理! 特に、チキン・ティカ・マサラというカレーが一番人気です。2002年、当時の外相ロビン・クックが「チキン・ティカ・マサラはイギリスの国民食となった」と発言して話題になりました。

インドは、もともとイギリスの植民地。その関係で、イギリスにはたくさんのインド料理レストランがあります。通りすがりで入っても比較的当たり外れが少なく、手ごろな値段で宅配もしてくれるので、イギリス人の生活にはすっかり定着しています。宅配といえばピザ、チャイニーズ、インディアンといえるほど宅配メニューが豊富なのも手伝って、独身男性を中心に根強い人気。特に、「フットボール(サッカー)のテレビ観戦には、カレーとラガー(ビール)だ!」という男性は少なくありません。

ちなみに、一番人気の「チキン・ティカ・マサラ」というカレー、実はイギリス生まれなのです。タンドーリーチキンに、濃厚なトマトソースのかかったこの一品は、1970年代にバングラディッシュ系のレストランで偶然誕生したものなんだそうです。

一方、元祖国民食のフィッシュ&チップスはといえば、根強い人気とは裏腹に衰退の一途をたどっているようです。乱獲が原因で材料となるタラの漁獲高が激減している上、「本物」のフィッシュ&チップスを出していた小規模なお店はどんどんクローズしています。特にロンドンでは、冷凍のものをサラダ油で揚げただけのフィッシュ&チップス「もどき」ばかりで、昔ながらのレシピを守るお店はほんのわずかになってしまいました。

次のページでは、イギリス人とは切っても切れない飲み物、紅茶のお話です。「人気テレビ番組と電力消費量と紅茶」の関係、アナタは分かりますか??