香港の食文化、私房菜でグルメを独り占め！(2ページ目)

料理と器の両方から温かみと愛情を感じます

来店したらアトリエものぞかせてもらって。リー氏の作品は購入もできます

オーナーを務めるテレンス・リー氏は陶芸家。実はここ、ダイニングスペースが登場するのは夜のみで、日中はギャラリー兼アトリエとなっています。香港ではなじみの薄い陶芸品を広めようとオープンさせたこの店では、もちろんリー氏お手製の器に盛られた料理が味わえます。「器と料理の両方から愛情を感じて欲しい」とリー氏。お手製のお皿に義姉が愛情たっぷりに作った上海料理が盛られると、素朴でどこか温かい印象を受けます。

メニューの一部。サクッとした食感がたまらない野菜の湯葉揚げや、さっぱり味のセロリのおひたし「酸甜小黄瓜」など、日本人好みの味も

毎月1日と15日には精進料理のコースが味わえますが、基本的には変わらぬメニューの16品コース。なんと9年間ずっと同じコースを出しているというから驚きです。その理由は、「本当においしいものだから。選択肢は多ければいいってもんじゃないよ」だそう。ゆるぎないこだわりを感じに足を運んでみませんか？

「陶芸も料理も技術を要する繊細な行いという点で同じだ」と、リー氏

＜DATA＞
■梓桐堂（GITONE）

• 所在地：G/F, GB27-28, Lei King Wan, 45 Tai Hong St, Sai Wan Ho, HK
  
• TEL:2527-3448
  
• 最寄り駅：西湾河（サイワンホー）から徒歩約10分


• 予算：$380/人（4,58.8円相当）

※予約は2名から。2日前までに。

次のページでは、本当に家庭でもてなす看板のない私房菜を紹介します。

※HK$1=12.26円（2008年11月26日現在）