小さな街に金融、貿易、ビジネスの拠点がぎっしりと詰まっている香港 |
日本より快適!? 香港の朝の通勤風景
香港で通勤に使われる交通機関は、おもに地下鉄とバス(+ミニバス、トラム)です。香港のオフィスの始業時間は9時30分~というところが多いので、通勤ラッシュのピークは、だいたい8時30分から9時30分の間になります。
朝の地下鉄駅のホーム。人の流れは多いですが、日本ほど混んでいるという感覚はありません |
“香港式”携帯電話のマナーとは!?
通勤時の香港人の車内での過ごし方ですが、日本のようにマンガ雑誌や本を読むという光景はあまり見られません。何か読んでいるとすれば新聞、というのが一般的で、フリーペーパーの新聞などが出る曜日は、ほとんどの人がそれを読んでいます。通勤時間が短いため、手っ取り早く手軽に情報を得られる新聞が、通勤のお供としてはちょうどいいのかもしれませんね。
また、日本の通勤時間に欠かせないアイテムといえば携帯電話ですが、香港でももちろん携帯電話は必須アイテム。ですが、日本のように車内でせっせと携帯電話からメールをしている人はあまりいないようです。その代わり、電話で話をしている人はたくさんいます。これは香港人がせっかちだから、ということではなく、香港では乗り物内でもどこでも通話がOKだから(=マナー違反ではない)。日本のマナーに慣れていると違和感があるかもしれませんが、これが“香港式”なのです。
朝から外食! 香港ビジネスマンの元気の秘密
朝が早いビジネスマンにとっての悩みのひとつは、朝食をどうするか。余裕を持って起きられた日はいいですが、寝坊したとき、前日に深酒したとき(笑)などは朝食抜きで家を飛び出すという方も多いかもしれませんね。
香港では、家で朝ごはんを食べるより、仕事に行く途中、もしくはオフィスで朝ご飯を食べるのが一般的です。たいがいは、簡単にお粥を食べたり、ファーストフードで朝の定食を食べたり、あるいは、お粥やパンをテイクアウトして、オフィスに着いてからメールをチェックしながら朝ごはんを食べる、という人が多いようです。お粥をテイクアウト、というところはいかにも香港らしいですよね。
セントラルにある粥店『威記粥店』の朝の風景。日本の飲食店は10時頃からオープンするのが一般的ですが、香港では早朝から開いている飲食店がたくさんあります。値段が安いのも魅力 |
『威記粥店』の定番メニュー。テイクアウトする人もたくさんいます (写真左)魚の出汁が効いたお粥「新鮮魚片粥」(HK$11)はこのお店の人気メニュー。揚げパン(HK$4)をちぎってお粥に入れて食べるのが香港式/(写真右)牛肉の他、多種の具が入っているお粥「艇仔牛肉粥」(HK$9) |
オフィスビルのすぐ裏には、昔ながらの屋台街 |
朝をゆっくり家で過ごすのではなく、ぎりぎりまで睡眠を取り、通勤中に新聞で情報を得て、朝ご飯はメールチェックをしながら、というスタイルは、合理的で忙しい香港人ならではといえるのではないでしょうか。
皆さんも香港に旅行に来る機会があれば、地下鉄に乗ったり粥店に入ってみたりして、ぜひ現地の朝の風景に触れてみてくださいね!
※HK$ 1=15.24円(2007年1月9日現在)
『威記粥店』
82 Stanley St.,Central
アクセス:地下鉄セントラル駅から徒歩5分[MAP]
TEL:2551-5564
7:00~19:00 日曜祝日~17:30 旧正月休み
『威記粥店』のアクセスMAPはこちら!>>
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