ホテル客室の使用と注意点
ホテル客室に入ったら、まず(1)水回りをチェックする(旧い建物の場合、お湯が出ない、流れが悪い等の不具合があります)(2)セキュリティー・ボックス(貴重品を保管できるミニ金庫)の位置を確認する(3)空調の調整などを行います。ホテル客室を一歩出た館内の廊下は、公共の道路と同じです。不特定多数のひとが出入りする海外のホテルでは、安全性を考えて、ドアにはチェーンロックもかけるなど用心がいります。スリッパやパジャマ、ガウン姿で、館内廊下を歩かない、換気を目的にドアを開放するなどの行為は慎みます。
ミニバーについて
ホテル客室内に備え付けてある冷蔵庫・ミニバーには、ミネラルウォーターやソフトドリンク、アルコール類、簡単なスナック類などが常備されています。無料の飲料水を除き、すべてが有料、自己申告制で消費することができます。毎日、メイドが前日の消費分をチェックしますので、チェックアウト時には正直に申告を。ミニバーが併設されないホテルにも、安宿以外なら、簡易冷蔵庫が備え付けてあるのが通例です。客室内のミニバーに揃う飲料等は単価も高いので、外のコンビニやスーパーマーケット等で購入して客室に持ち込むことも可能で、持ち込みにペナルティーはとられません。
ホテル客室のアメニティと旅具
スナック以外の物販もあるミニバー一例 |
備品類はホテルによってさまざまですが、石鹸、タオルが最低限。ほかシャワージェルやシャンプー、コンディショナー。さらに気がきくホテルなら、化粧コットンやソーイングセット、洗濯用の洗剤、バスローブや使い捨てスリッパなどは置かれているケースも。必ず置いてあるとは限りません。高級ホテルほどアメニティは充実していますが、ローコストホテルには一切の備品がありません。いずれにしても、ひと通りの旅具を日本から持参するように。
国や地域によって電圧が異なり、プラグの形状も違います。あらかじめ旅先の情報を入手し、必要であれば変圧器やプラグを用意します。日本製の電化製品(ドライヤーや電気シェーバー等)は海外兼用を持参します。万一、プラグを忘れたときには、レセプションに貸出がないか聞いてみましょう。
ホテル内レストランの利用について
ホテルのなかにはレストランが併設されていることも珍しくなく、朝食会場やダイニングによく利用されます。ホテル・レストランは、予約制が一般的です。人数と名前、部屋番号を電話で伝え、希望の時間にお席を確保してもらってから出向くようにします。パッケージツアーで、朝食などのミールクーポンやバウチャーを渡されている場合は、レストラン入店のときに係員へ手渡します。ルームキーの提示や部屋番号・名前のサインを求められることもあります。
レストランによっては、ドレスコードが定められています。カジュアルな格好での朝食、昼食は問題ありませんが、夕食の席、とくにホテルのメイン・ダイニングでは、服装にも気遣いが必要です。迷ったときには、利用するレストランに確認を。
ホテル内レストランでの食事は、おおむね会計が部屋付けでなく、その場での精算になります。しかしホテルによっては、ルームキーの提示とサインだけで、部屋付け会計ができる場合もあります。