チップの相場・ポータレッジ

荷物を運ぶひとをポーターと呼びます。空港やホテル、駅などで、重いスーツケースやゴルフバッグなどを運んでもらったときに支払う礼金をポータレッジといいます。ポータレッジは、荷物1個につき1~2米ドル(アメリカ)が相場です。

しかし、パッケージツアーなどの団体旅行に参加した場合、ポータレッジの費用は基本的にツアー代金に含まれているので、個別に支払う必要はありません。ツアーでも、個人的なサービスを頼んだときに、支払うようにしましょう。一方、個人旅行では、場面に応じてポーターへチップを支払うことになります。

チップの相場・レストラン

海外レストランの多くは、食後、席に座ったまま会計をします。チップの相場は、食事代金の10~15%が通例ですが、合計にサービス料が含まれていることもあります。精算書を確認して、チップの額を決めましょう。端数を切り上げるとスマートです。

北米圏のレストランでクレジットカードでの支払いの場合、精算書には署名欄のほかに、チップの額を自分で決めて、書きこめるようになっているものもあります。

例えばBill(会計書)に、Service ChargeないしはTip、そしてTotal(合計)の欄がある場合、それぞれの欄に金額を記入して、最後にSignatureの欄に署名(サイン)するようにします。また、クレジットカードの精算時、暗証番号を打ち込む機械に、チップのパーセンテージ(%)を入力する方法もあります。わからなければ、店員にたずねるようにしましょう。

もし、チップの額を書きこむ欄がない場合は、チップのみ現金でテーブルの上に置くことになります。その場合、紙幣とコインが混ざっても構いません。

高級レストランでは、とくにチップをはずむケースが珍しくなく、ディナーであれば、なおさらです。また、バレーサービス(車を店の前に乗り捨て、駐車・誘導してくれるサービス)にもチップが必要です。さらにヘッドウェイターやテーブルマスターなどが、例えば眺望のよい席に通してくれるなどの便宜をはかってくれた場合、個別にチップを渡します。

 

チップの相場・タクシー

タクシーのチップの相場は、レストランとほぼ同程度です。メーター制のタクシーなら、降車のときに、料金にチップを上乗せして支払います。海外のタクシーは、自動ドアではありません。ドライバーが先に降りて後部座席のドアを開けてくれた場合は、降車後、まず料金を手渡してからチップを渡すと、ドライバーにもわかりやすく喜ばれます。領収書が必要であれば、手書きのものを用意してくれる場合がありますので、その場合は降車の前に伝えるとよいでしょう。

メーター制ではなく交渉などで料金を決めた場合も、事前には支払わず、目的地についてから支払うようにします。

チップをスマートに手渡すために

できれば最小単位の紙幣を、複数枚、ポケットなどに用意して、さっと取り出せるようにしたいものです。空港や駅、ホテルの車寄せなど不特定多数のひとがいるなかで、大きな荷物を路上に置いたまま、財布を開けるのは物騒です。ジャケットなど取り出しやすいポケットに、紙幣やコインを入れておけば、いざというとき、サッと手渡すことができます。

そのためにも両替のときに、1ドル紙幣や1ユーロコイン、アジアであれば紙幣の最小単位を多めにしてもらうようにお願いするとよいでしょう。小額の札がなくなれば、両替商やホテルのフロントなどで「スモール・エクスチェンジ・プリーズ」と言って、小額紙幣に替えてもらうようにします。

ホテル

チップを渡すシーンが多い海外ホテルのロビー


ポーターやドアマン、ホテルのコンシェルジュなどにチップを渡すときは、紙幣は二つ折程度にして、目をみて手渡すとよいでしょう。レストランでのチップは、食後、テーブルの上に置くのが通例です。

ちなみに日本では、祝儀袋(のし袋・ポチ袋)に入れて手渡すのが流儀ですが、海外では金額がわかるように、現金をそのまま裸で手渡すのがマナーです。

チップを固辞された・強要された場合はどうする?

あらかじめサービス料が加算されるなどして、チップが不要なシーンで、御礼の気持をこめて、あえてチップを手渡そうとした瞬間、相手が固辞した場合、無理をおして渡す必要はありません。

原則不要であるにもかかわらず、チップの支払いを強要されるケースがあります。また、アジアに多いのですが、具体的な金額を要求されることも。心から感謝をしているのであれば、多めに支払うのは個人の問題として構わないことですが、そうでなければ、きっぱりと断ることも大切です。ただし、チップが必要な国や地域で、よほどの理由がないのに支払いを拒むことは、マナー違反ですから慎みましょう。