海外旅行の準備・最新情報/海外旅行準備

パスポート・ビザ(3ページ目)

パスポートとビザの違い、わかりますか?海外旅行に必携のパスポート(旅券)。外務大臣が発給する身分証明書であり公文書です。ビザ(査証)はあくまでも推薦状。入国許可証ではないことを知っておいてください。

千葉 千枝子

執筆者:千葉 千枝子

旅行ガイド

旅行や出張目的の「無査証」入国

日本と「査証相互免除協定」を結んでいる国に、観光や短期商用目的で短期間の滞在をする場合、無査証(ノービザ)で入国ができます。これは、煩雑な入国審査の業務を、入国カードなどで簡素化する役割もあります。無査証入国の場合、一般には(1)パスポートのほかに、(2)復路航空券の提示などが求められます。無査証の滞在許可期間は、国によって異なります。さらに、パスポートの残存有効期間を問われる場合があります。たとえ有効なパスポートを所持していても、有効期間までの残りの日数が規定に足りない場合、入国を拒否されますから注意しましょう。

査証相互免除国以外の国へ、観光や短期商用目的で短期間の滞在をする場合、「観光ビザ」を取得する必要があります。オーストラリアのETA(イータス)が、その一例です。また米国は、査証相互免除国ですが、ESTA(エスタ)の申請が必要です。いずれもインターネットによる電子届けが可能です。

(注)米国へノービザで入国する場合、パスポートはIC旅券であること、ないしは機械読み取り式であることが義務付けられているので、エスタとあわせ注意しましょう。ちなみに、旧式のパスポートをIC旅券に切り替える場合、切替申請となり、現行の新規発給と同額の手数料が必要です。

気をつけたいパスポートの残存有効期間

無査証入国で特に気をつけたいのが、パスポートの残存有効期間です。詳しくは、各国政府観光局や在日大使館のホームページ等を参照してください。また、国によっては、査証欄の余白ページ数を問われるケースもあります。

有効期間満了を待たずに新しいパスポートを申請する必要がある場合、先述したとおり「再発給」の扱いにはなりません。本人の意思による切替申請のため、新規の発行と同様に手数料がかかり、残存有効期間は切り捨てとなります。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます