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パスポート・ビザ(2ページ目)

パスポートとビザの違い、わかりますか?海外旅行に必携のパスポート(旅券)。外務大臣が発給する身分証明書であり公文書です。ビザ(査証)はあくまでも推薦状。入国許可証ではないことを知っておいてください。

千葉 千枝子

執筆者:千葉 千枝子

旅行ガイド

パスポートの再発給と査証欄の増補

パスポートを紛失、もしくは損傷などした場合、再発給の申請を行うことができます。日本国内で紛失したのであれば、まず所轄の警察署に出向き、パスポートの紛失・盗難の届出を行います。そして、届出を行ったことを立証する書類を、警察に発行してもらいます。紛失の場合は、新規発給の場合と異なり、必ず本人が各都道府県の旅券窓口に出向かなくてはなりません(代理人は不可)。紛失や損傷の場合で、パスポートを再発給したい場合の手数料は、新規発給と同額です。

海外で、盗難などの理由でパスポートを紛失した場合は、在外公館で再発給の手続きをとります。海外旅行に行くときは、万一の紛失に備え、(1)パスポートのコピーと(2)顔写真(申請時と同サイズのもの1枚)を、予備で持参するようにするとよいでしょう。ちなみに、再発給された新たなパスポートの有効期間は、原パスポートのものを踏襲することになります。再発給手数料などは、渡航先最寄りの在外公館に確認をしてください。なお、国や地域、期間等の理由で、在外公館でパスポートの再発給が受けれず、「帰国のための渡航書」で帰国するケースもあります。

ちなみに、パスポートを紛失したのではなく、現在手持ちのパスポートの有効期間が1年未満になった場合は、切替申請ができます。有効期間が1年以上の場合でも切替申請は可能ですが、赴任命令書や入学許可証など証明が必要です。いずれにおいても、新規発給の申請時と手数料は同額で、残存有効期間は切り捨てになります。在外公館でもパスポートの切り替えを受け付けていますが、IC旅券に対応しないケースもあります。最寄りの在外公館に確認を。

渡航が頻繁で、パスポートの査証欄に余白がなくなった場合、1回に限り、査証欄の増補をすることができます(有料、2500円)。増補を受けたパスポートに余白がなくなった場合は、新規発給と同じ手数料を納め、新たなパスポートを申請しなくてはなりません。

ビザ(査証)について

イメージ
パスポートの査証欄に貼付られたシールタイプのビザ(左)と出入国スタンプ
パスポートは、世界で通用する身分証明書であることは、すでに述べました。しかし
外国に入国するためには、国や目的によっては、パスポートの他にビザ Visa(査証)が必要になります。

ビザは入国許可証ではなく、あくまでも「推薦状」です。訪問する国の大使館や総領事館が、訪問を希望するひとが所持するパスポートの有効性や訪問目的、滞在期間、入国の適格性などを審査したうえで、「訪問させても差し支えない」と判断した場合に限り、発行するものです。在日の大使館や総領事館でビザを取得しても、何らかの理由で、入国審査官に入国を拒否されることもあります。ですから、あくまでも推薦状でしかありません。

また、ビザに関しての諸条件等は、予告なしに変更される場合があります。各国在日大使館や政府観光局、在外公館などのホームページで最新情報を確認するようにしましょう。
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