韓国/韓国のグルメ・レストラン・屋台

早起きして食べたい!韓国の絶品朝ご飯

旅行に来てホテルで食べるビュッフェスタイルの朝食もいいけど、韓国でよく食べられている朝ごはんを地元の人たち行きつけの食堂で食べてみるのもいいと思いませんか?

執筆者:原 美和子


韓国旅行に来たらやっぱりグルメはとことん楽しみたいと思いませんか? けれど限られた滞在期間中に食べられる料理には限りがあります。であれば、朝から妥協しない! 朝ごはんを食べに街に出てみましょう!

安くて簡単に食べられる人気の一品・韓国風のり巻

キンパッは手軽に食べられるので人気
街角であちこちに見かけるのが24時間営業の韓国風のり巻の店。その多くが日本の牛丼屋やファストフードのようにチェーン店として展開しています。韓国語でのり巻は「キンパッ」と言いお店のメニューもキンパッをはじめ、うどんやチゲ料理トッポギと様々です。

日本ののり巻と違うのは、キンパッはごま油の香りと塩味が効いていることでしょうか。ごま油の香りの秘密は韓国海苔のキムが巻かれていること。また、ご飯も酢と塩、ごま油を混ぜ合わせています。一番ポピュラーなキンパッの具にはたくあん、ハム、かにかまぼこ、えごまの葉、きゅうりとにんじんなどが入っています。野菜の味付けはやはり塩とごま油でされ、1本の値段は1,000ウォン(日本円で120円)。この他にもキムチキンパッ、ソコギ(牛肉のそぼろ)キンパッ、チーズキンパッとたくさんの種類があります。どれも1,500~2,000ウォン(180~240円)と手頃な値段です。

キンパッのお店では、キンパッと一緒にキムチやナムルのおかず、味噌汁も一緒にサービスとして出される他、お持ち帰りのテイクアウトもできます。韓国では忙しい時の朝ごはん、ちょっとお腹が空いた時のおやつ、子供の遠足のお弁当としても人気のキンパッ。朝は食がそんなに進まないという方でも、手軽に食べるのにおすすめの一品です。

二日酔いをした朝はこれ!

消化や二日酔いによいと言われるヘジャングク
「韓国の人はお酒に強い」という話を聞いたことはありませんか? 平日の夜は遅くまで食堂や屋台でお酒を飲む会社員たちの姿を街でよく見かけます。翌日も二日酔いなどをせずに通勤している人が多いのは驚くところですが、これには秘密があったのです。韓国で二日酔いの強い味方として食べられているのがヘジャングクという料理。

もやしと薬味がたっぷり入ったコンナムルヘジャングク
「ヘジャン」とは漢字で表記すると「解腸」。胃腸を整える、消化を良くするということから二日酔いの覚ましに飲まれたりするようになったのです。数あるへジャングクの中でも一番ポピュラーなのは牛の骨で煮込んだソンジヘジャングクです。スープには野菜と牛の血の塊も入っています。「牛の血の塊」などと聞くと何かゲテモノを想像してしまいそうですが、血の塊そのものは野菜や薬味によって生臭さも消え、ゆで卵のような食感。味付けもあっさりとしています。また、ヘジャングクには豆もやしを入れたコンナムルヘジャングク、ほうれん草のシレギへジャングク、すけとう鱈(韓国語でプゴ)を使ったプゴグク等、肉、野菜、魚介類と様々な具でダシを取ったへジャングクがありますよ。

味わい深いクッパッ

スープにご飯を入れて食べるクッパ
クッパッとは韓国語で「クッ」は「スープ」、「パッ」は「ご飯」という意味でスープにご飯を入れて食べる雑炊に似た料理。日本の焼肉店でもクッパッを食べられる店もありますが、味付けはあっさり塩味のスープで卵が入っています。本場韓国でクッパッはご飯とスープは別々に出され、キムチや塩など好みで味付けをした後でご飯を入れて食べます。

クッパッも地域によってそれぞれ具や食べ方にバリエーションがあります。例えば、ソウルとその周辺ではスープにスンデを入れて煮込んだスンデクッパッ、釜山地方では豚肉を入れたテジクッパッ、南西部の全羅道のもやしが入ったコンナムルクッパッといったものがあります。値段は5,000ウォン(620円)程。

次のページでは韓国の朝ごはんメニューを二分している料理をご紹介します。
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