韓国の街角で屋台が立ち並んでいる光景を雑誌やテレビなどで見たことはありませんか? 韓国の屋台は、ちょっと小腹が空いた時、おやつに何か食べたい時に気軽に立ち寄って食べるのにおススメです。焼肉、ビビンパや冷麺といったおなじみの韓国料理とは違った韓国グルメを発見できるはず。今回は韓国の屋台の魅力に迫りたいと思います!

最近では日本でもお目見えのトッポギ

立ち並ぶ屋台。韓国ではおなじみの光景
そんな屋台で注目すべきメニューの筆頭に、まずはトッポギを挙げましょう。「トック」は韓国語で「餅」のことですが、韓国のお餅は、太く細長い形をしています。これにキャベツや玉ねぎなどの野菜、さつまあげを入れてコチュジャンと砂糖、水あめで炒めたものがトッポギです。

トッポギの具の一つであるさつまあげですが、このさつまあげ、実は韓国では「オデン」と呼ばれているんです。「オデン」という呼称は、日本の統治時代からの名残と言われています。この「オデン」はトッポギとは別に長い串で刺して、煮干や昆布をダシで煮込んである屋台でもおなじみのメニューなんですよ。

屋台の定番メニュー 手前からオデン、左手奥がトッポギ、右手奥はスンデ
トッポギの味はコチュジャンと水あめが甘辛い味を程よく出して、具にしみこんでいておいしいです。トッポギは一皿に盛られる量もボリュームがあるので、それだけでもお腹一杯になってしまいます。韓国では食事の席でおかずとして食べるというよりも、むしろお腹がちょっと減った時に、スナック感覚で食べるおやつのような存在です。おやつとしてこれだけ食べても、食事もきちんとたいらげてしまうのですから、韓国の人々の食欲旺盛ぶりには驚かされます。


甘辛い味がトック(餅)とマッチしているトッポギ
屋台でのトッポギは、具が餅と野菜とおでんとシンプルです。ソウル・東大門市場から程近い新堂(シンダン)という界隈の一角には「トッポギタウン」と呼ばれるエリアがあり、その周囲にはトッポギの専門店がひしめき合っています。専門店では、屋台のトッポギの材料に加えて、揚げ餃子、ゆで卵、チョルミョンと呼ばれるスパゲティのような太く弾力のある麺、ラーメンといった具も入れられ、やはりコチュジャンと水あめを混ぜ合わせた汁で煮込んであります。

屋台でのトッポギは一人前2,000ウォン(250円)、専門店は、2人前から注文が可能でこちらは8,000ウォン(850円)~。最近では日本の韓国料理店でも一品料理としても登場しつつあるトッポギを、ぜひ本場韓国の、屋台や専門店で味わってみてみませんか?

初めて見たらちょっとビックリ? スンデって何?

栄養値も高くお酒のおつまみにも合うスンデはやはり、屋台の人気メニュー
続いての屋台グルメは、スンデです。スンデとは韓国式ソーセージとも呼ばれる、豚の腸に豚の血やもち米、野菜、タンミョン(春雨)を詰め込んで蒸したものです。元は北朝鮮の平壌(ピョンヤン)や咸鏡道(ハムギョンド)地方で寒さの厳しい冬場に好んで食べられたものが始まりといわれています。屋台では、スンデはトッポギと並んでおやつの定番メニューであり、値段も2,000ウォン(250円)と手頃です。

スンデを食べる時には薬味をつけるのですが、これは地方によって異なります。ソウル周辺では一般的にあっさりと塩で食べます。しかし、南部の釜山地方では、味噌をつけて食べます。南部地方は料理がやや塩辛い味付けが好まれているので、スンデの薬味も塩よりも味の濃い味噌が主流と言えます。日本でも関東と関西の味付けが違うことに似ていますね。

ただ初めてスンデを目にした外国人観光客などは、ちょっと微妙な見た目に敬遠してしまいがちで「食わず嫌い」なことが多いそう。それでも、日本ではあまり食べられないものを旅先で挑戦してみるのも旅の楽しさではないでしょうか? この他にも、食堂や専門店では、スンデと野菜を炒めた「スンデポック」やスンデをスープで煮込んだ「スンデクク」といった料理もあります。韓国ではスンデは安い上に、肌の潤いを活性化されるゼラチンを多く含み栄養価値が高い食べ物として、老若男女を問わず多くの人の人気を得ているのです。いきなりスンデだけにトライするのはちょっと……という人には、スンデポックやスンデククのようなスンデを使った料理から食べてみるのもいいでしょう。スンデ自体は味が淡白で、臭みもないため、一度食べてみると歯ごたえのある食感にはまるかもしれませんよ。

続いては屋台で楽しめる甘味についてお届けします。