韓国の世界遺産!
現在韓国には、9つの世界遺産(8つの文化遺産と1つの自然遺産)が登録されています。ソウル、慶州、済州島と、観光地や比較的アクセス便利な場所にあるので是非訪れてほしいもの。この記事では9つの世界遺産をエリア別、アクセス便利順にご紹介します。あなたが行きたい都市にはどんな遺産が待っているでしょうか。さあ、悠久の歴史を体感するロマン紀行に出発しましょう!ソウルとソウル近郊の世界遺産
世界遺産というと地方にある印象があるかもしれませんが、ソウル市内に昌徳宮と宗廟の2つ、ソウルから30分の近郊・水原には水原華城もあるので、短い滞在でもスケジュールに入れてみてはいかがでしょう。詳細はこちら>>>ソウルの世界遺産
絶対見たい! 慶州の世界遺産
涅槃の世界を具現化した「仏国寺」
慶州に来たなら必ず訪れたい仏教寺院。韓国では修学旅行でよく訪れる観光名所でもあります |
仏国寺は、霊山として崇められてきた吐含山の西麓にあります。751年、景徳王の宰相であった金大城により建立された仏教寺院です。法華経に根拠する釈迦牟尼仏の娑婆世界や阿弥陀仏の極楽世界など、新羅人たちが思い描く理想的な涅槃の世界をこの世に具現化させた建築物だとか。仏国寺の敷地内に現存する建造物はどれも国宝級のものばかり。特に高さ約10メートル、4本の柱で支えられ4面に階段が備えられた珍しい塔“多宝塔”や、世界最古の木版印刷物が発見された“釈迦塔”など、貴重な歴史の遺産を見ることができますよ。(1995:ユネスコ世界文化遺産)
慶州の世界遺産/洞窟寺院の傑作「石窟庵」
如来坐像は高さ3.26メートル。湿度調整のため入り口はガラスで覆われており、見学者は内部にまで入ることはできません |
石窟庵は、仏国寺と同じ751年に景徳王の宰相であった金大城により建立が開始されたと言われている仏教遺跡です。花崗岩で作られた人工的な洞窟の中は、前室、扉室、主室に分かれており、各部屋は通路で繋がれています。特にドーム型をした主室には、本尊の如来坐像が安置されており、崇高な姿で静かに座す姿は圧巻。石窟庵は東向きに造られており、朝日が差し込むと主室の如来坐像の額に埋め込まれた宝石が光るように設計されています。宗教的にも建築的な面においても優れた芸術性を誇る、新羅の全盛期に作られた最高傑作です。(1995:ユネスコ世界文化遺産)
慶州の世界遺産/慶州歴史遺跡地区
月城地区にある瞻星台。東洋最古の天文台です |