韓国の世界遺産(2ページ目)

とにかく自然を愛する方にオススメ！
済州島の火山島と溶岩洞窟

韓国最大の島、済州島。実は約180万年前から先史時代の火山活動によって作られた火山島です。済州島は、ソウルからは飛行機で約1時間。成田空港からは約2時間45分と、気軽に行ける韓国のリゾート地。とても近いので、週末を利用してショートバカンスがてら、自然遺産を見に行ってみるのはいかがでしょう。

この島の魅力は何といっても大自然。韓国の野生保護動物の約半分が済州島に棲息していると言われるほど、豊かな自然が手付かずのまま残る貴重な自然の宝庫。2007年には、1,565種の植物と1,179種もの動物が自生する“漢拏山自然公園”と、5つの洞窟から成る “拒文岳溶岩洞窟系”、直計が600メートルもある噴火口跡“城山日出峰”の3箇所が世界自然遺産に登録されました。どの場所も感嘆の声をあげずにはいられないほど。迫力ある大自然に圧倒されてしまいます。しばらく続く悩みごとも、済州の大自然を前にしたら一瞬でどこかに吹き飛んでしまいそう！ 都会の忙しい日常をしばし忘れ、自然に包まれてください。（2007年：ユネスコ世界自然遺産）

アクセスは不便でも行く価値アリ 海印寺大蔵経板殿

海印寺蔵経板殿（ヘインサジャンキョンパンジョン）とは、海印寺という寺の敷地内にある建物の一つです。高麗大蔵経板という仏教聖典が書かれた木版や経典を保存する世界唯一かつ最も古い建築物として知られています。

海印寺は韓国三大名刹の一つに数えられる由緒ある寺ですが、アクセスが不便なのが難点。ソウルから行く場合、まず韓国の新幹線KTXで、韓国第三の都市、大邱まで行く必要があります。所要時間は約2時間。その後大邱のバスターミナルから海印寺行きのバスに乗車し約1時間半で到着。釜山からもセマウル号やムグンファ号、KTXなどの電車を利用し、やはりまず大邱まで行きます。釜山から大邱までの所要時間は約1～1時間半ほどなので、釜山から訪れるほうが、わずかではありますが早く着くことができますよ。
（1995年：ユネスコ世界文化遺産）

世界最多を誇る「高敞、和順、江華の支石墓群」

支石墓（コインドル）とは、石を積み重ねて造った墓のことです。全羅北道の高敞郡、全羅南道の和順郡、仁川広域市の江華郡の3箇所に残されている支石墓は、紀元前2000～3000年頃葬式や儀礼に使われたもので、先史時代の文化と伝統などを示す貴重な証拠として世界遺産に登録されています。

ただ、いずれの支石墓群も、ソウルからも釜山からもかなり遠いところにあります。ですから、短い旅程であればあるほど、わざわざ時間をかけて見に行くことはあまりおすすめできません。「それでもどうしても見たい！」という人は、旅行会社などが企画する世界遺産を巡るツアーに参加してみては。個人で行くには不便な場所ですから、「高敞、和順、江華の支石墓群」だけを見に出かけるよりも、その他いくつかの遺産を併せて鑑賞するのが短い旅行期間を有効に活用する得策です。（2000年：ユネスコ世界文化遺産）