相原氏が語る!オーストラリアの魅力

愛機を片手に談笑する相原さん

これほどオーストラリアの美しい風景を撮影されている相原さんですから、きっと最初からオーストラリアにすごく興味があって行ってみたい!という気持ちから、訪れたのだと思っていました。ところが初訪問のきっかけは、意外やそういうことでもなかったようです。

元々は広告代理店に勤めていた相原さん。会社を辞め、30歳を前にして、パリダカ(オフロード・レース)に出場しようかと思いたち、その足慣らしとして一度オーストラリアでも走ってみるか…となったのだそうです。そして何気なく、相棒のカメラを片手に単独オーストラリアへ。

オフロード・バイクでオーストラリアを走り始めてから、「おや?これは何か違うぞ」と思いだしたとか。その強烈な色、見たこともないような風景、自分が思い描いていた(たぶん一般的な?)オーストラリアのイメージとは全く違う世界が広がっていたと、相原さんは熱っぽく語ってくれました。

そして持っていたカメラでとにかくありとあらゆるシーンを撮りまくり、日本の友人へ送ったところ(※当時はフィルムをそのまま送って、現像していた)、出来上がってきた写真を見た友人も「これは、すごい!」と驚いたそうです。

相原さんの写真に写っていたのは、厳しい大自然だけが支配する世界。地球上の他のどんな場所でも、なかなか見ることができない風景です。こうして、すっかりオーストラリアの魅力に憑かれた相原さんは、その後もオーストラリアを何度も再訪し、写真を撮りためていきました。

「写真家は肉体労働者ですから」と笑う相原さん。なんと、彼がオーストラリア大陸を旅した距離は約20万キロ!撮影の時は、ほとんど現場にテントを設営してそこに滞在し、大地と一体になることを心がけているそうです。「撮影はかなりハードで忍耐と体力が勝負。とにかく時間をかけて、じっくり自然と向き合っていると、ふと、いい表情を見せてくれるんですよね」とニコやかに話されたことが印象的でした。


タスマニアに広く知れ渡る日本人写真家 Mr. AIHARA

自然の採光を取り入れた
ウィルダネス・ギャラリー

実際に目にする相原さんの写真は、本当にすごい迫力で迫ってきます。そして、その傍らにちょこんと添えられた“撮影エピソード”に、オーストラリアを愛し、心底自然を愛する穏やかなお人柄を感じることができました。また、縦位置のパノラマ写真が多く、日本人ならではの感性(日本は縦文化でもある)が非常に生かされているように感じました。

現在は、タスマニアの写真を多く撮り続けており、タスマニア州政府観光局から「フレンド・オブ・タスマニア(親善大使)」にも任命されています。彼の写真は地元での評価も高く、ホバートなどの有名ホテルでも見かけるほどで、オーストラリアに特化した日本人写真家として「Mr. AIHARA」の名はタスマニア島内に広く知れ渡っています。

この写真展では、光と影のコントラストがどことなく日本を想起させる幻想的なタスマニアの写真の他、西オーストラリアやノーザンテリトリーなどのアウトバックで撮影された強烈な色彩の写真など、オーストラリアを様々な角度から切り取った数々の写真が展示されています。

見ているとその風景に吸い込まれそうな気持ちなる相原さんの作品。タスマニアの自然光が気持ちよいギャラリーを飾る彼の美しい写真は、世界中からやってきた人々の目を日々楽しませているようです。

<お知らせ>
相原さんの写真展は今月31日まで、東京でも開かれています。すぐにタスマニアには行けない…という方は、こちらへどうぞ。
相原正明写真展「グレートオーストラリア」

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タスマニア
世界遺産の休日クレイドルマウンテンロッジ
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