クレジット・カードが使える店は多い
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意外なことに、かなり以前から郵便局などの公共機関でもクレジット・カードでの支払いができたオーストラリア。ここへきて、地元の利用者もさらに急増しています。
クレジット・カードは現金を持ち歩かずに済むので、海外旅行ではとくに安全面などにおいてもおすすめ!オーストラリアでは主要なショップやレストランなど、ほとんどの店で利用できますので、一枚お持ちになると便利です。
ところが先日、このクレジット・カード利用に関して、これからシドニーへ旅行するというユーザーさんからこんな質問をいただきました。
「オーストラリアでは、カードを使うと手数料がかかると聞いたのですが本当ですか?」
これから春休みやGWで旅行する人も増えるこの時期、たしかに気になることでもありますよね。そこで、この疑問にお応えします!
オーストラリアではカードで支払うと手数料がかかる?
クレジット・カードを利用するとクレジット・カード発行会社への利用手数料がかかります。通常、この手数料は店舗側が負担していますので、利用者が手数料について気にすることはほとんどありません。この利用手数料は、オーストラリアでは店舗の取り扱い総額などにもよりますが、だいたい1~6%程度。つまり利用額×1~6%に相当する額の支払いがカード発行会社へ発生することになりますが、通常は店舗側がこれをサービスの一環として払っていますので、購入者=カード利用者は商品等の購入額のみを支払うだけですよね。
ところが、オーストラリアでは、この利用手数料をカード利用者へ請求してもいいという条例があります。これを「クレジットカード・サーチャージ/Credit Card Surcharge」といい、カード発行会社への支払いが生じる利用手数料1~6%をそのまま利用金額に加算して請求するところもあれば、数ドル程度の定額を加算するところもあります。
いつでもどこで利用しても手数料を払う必要がある?
気になるのは、オーストラリアでクレジット・カードを使ったら、いつでもどこでも利用料が発生するのか?という点。
このクレジットカード・サーチャージを利用者へ請求することが公に認められ、最初にカンタス航空のネット予約が導入してからというものヴァージンブルー航空、ジェットスター航空などの航空会社、そして旅行代理店等の旅行関係会社がなし崩し的に導入しました。
ですが、一般小売店やレストランなどで、このクレジットカード・サーチャージを請求してくるところはほとんどありません。今のところ、旅行会社などのように価格競争が激しく、極限まで低価格を提示しているような業種などに限られているという感じになっています。日本でも「現金特価」や「現金なら安くします!」というのと同じ感覚ですね。
これまでガイド自身、ほとんどの買物や食事の支払いをカードで済ませていますが、一般小売店やレストランで請求されたことは一度もありませんので、「オーストラリアでカード使うと高くつく」と思っていた方はご安心を。
さて、もうひとつ気になるのは「チップ」。もともと「チップのない国」だったはずのオーストラリアですが、ここ数年でチップが必要な“雰囲気”がむくむくと大きくなってきています。最近は、カード利用時のサイン用スリップにも「チップ欄」がめっきり増えてきました。カードで支払った場合、チップはどうするか?については、こちらをご参考に。
※イギリスやアメリカなどの他の西洋諸国で数百円程度からクレジット・カードが使えるのに対し、オーストラリアでは金額にして千~数千円以上でなければ使えないという店も多くなっています。日本におけるクレジット・カード利用時と非常に似ていますので、そのように理解しておくとスムーズです。
注意)記事内でご紹介した金額等は、2007年3月現在のものです。
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