ジェットスターは本当に安いのか?
さて、肝心なのは「ジェットスターが本当に安いのか、どうか?」という点。
通常の運賃については日本発着が往復7万7600円からの設定となっており、先ほどオンラインで調べてみたところでは往復A$884(約7万6900円)。ジェットスター側は「一般的な日本~オーストラリア往復通常料金から比べると、平均して20~25%程度安く提供できる」という話ですが、シドニー往復7万7600円がそれほど安いとも思えません。
実際、日本航空『Web悟空21』、そしてカンタス航空『Webスーパーカンガルー 35』のシドニー往復料金は、今年10月以降の最安が7万5千円(2006/10/1-12/7適用)。いつでも出発できる人ならば、ジェットスターでは別料金になってしまうサービスもチケット代に含まれる他社便の安い時期を狙ったほうがオトク!ということに。
ただし、他社がこの料金よりも高い時期(とくにピーク時等)には、やはりジェットスターのほうが安いのではないかと思いますので、「サービスよりも、より安く!」という場合は一考の価値あり。また、今回の就航記念特別価格のように爆安ともいえる価格が出るかどうかはともかく、今後も何らかのさらなる割引キャンペーンもあるのではないかと思いますので要チェックです。
機内サービスのあり方を考える
意外と楽しみだったりする機内食
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このジェットスターのように、格安で航空券を販売する代わりに、飛行機に乗れば必ずついてくるサービス(エクセス・バゲッジを除く)が別料金で設定されたシステムは、短距離路線主体のヨーロッパの格安航空会社をはじめ、オーストラリア国内路線でも導入されています。短距離であれば、たしかに食事や飲み物がなくてもさして問題ありませんし、枕や毛布にしてもはっきりいって必要ありません。
が、今回の関空~シドニー線のように中距離の場合、ましてや帰りの便はオーバーナイト・フライト(夜便)であることを考えるとどうなのでしょうか?
個人的には、機内食は意外と楽しみだったりするのですが、それでも欲しくない場合にも出てくる食事に少々疑問を感じることも…。機内食は残す人が大半なようで、到着後、大量に廃棄されることを考えるとちょっとやるせない気持ちになってしまうのです。以前、機内で残った高級ワイン(ビジネスやファーストクラス向けの通常ボトル入り)をCAの方々がドボドボ捨てている光景を目の当たりにしたことも、こうした気持ちに拍車をかけているのかもしれません。
たしかに映画もあれば見てしまうことも多いのですが、オーバーナイト・フライトの場合は、それよりも寝たいと言うのが本音。「飛行機内では音等が気になって眠れないからエンタメは必要」と感じる人も多いかもしれませんが、無いなら無いで手持ちの携帯ゲーム機やDVDプレーヤーなどを持ち込めばいいわけですから、選択の余地があってもいいのでは…思うこともあります。枕や毛布にしても、薄くて猛烈に静電気が発生するものや小さくてあまり役に立たない枕ならば、個人で使っているフリースなどのひざ掛けや首が固定できるタイプのU型枕を持ち込めばいいと思うこともしばしば。
なので、「必要な人が各自好みのお弁当やおにぎりを買ったり、お気に入りの毛布や枕を持ち込めばいい」というサービスもあっていいのではないかと思っていました。価格を抑えた分サービスは別料金だが、希望に応じたオプションが用意されている。もしくは、個人的には“別”になっている代わりに、機内にコンビニがあればいいなぁなどと思ったりします。
それから機内サービスとは関係ありませんが、CA=キャビン・アテンダントには武道の達人がいいのではないかとも思うのです。というのも、テロや機内での暴力事件等も増加し、機内といえども結構物騒。それに先般、オーストラリア国内線で離陸寸前に非常口を勝手に開けて飛び降りようとした乗客を女性CAが必死で掴まえ、乗客が機内から宙ぶらりん状態になるという事件も発生。このCAさんのようにたくましい女性CAもいるのかもしれませんが、どうも見ている限りでは主に普通の一般的な女性ばかり。テロやらを未然に防ぐためにも、女性に限らず力が強く、できれば武道に精通しているような頼もしい人がCAだったら少しはそうした不安が解消できるかも…などと、昨今の様々な航空事件を見ていて思ったりするわけです。
…と、話は少々ズレましたが、今までにない「サービスは必要な人のみ購入する」スタイルで、基本的には低料金で運航されるジェットスターの就航によって、新たな選択の余地が増えたことは消費者にとって歓迎すべきことと言えるでしょう。
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by 日本旅行