オーストラリア/オーストラリア関連情報

再び大空を飛ぶことができるのか? アンセット航空倒産!<続報>

事実上の倒産が決定し、すべての運航を停止していた『アンセット航空』が、新生アンセット『アンセット・マーク2航空』として一部路線での運航再開が決定!その行方には…。

執筆者:平野 美紀

9/14に事実上の倒産が決定し、その後すべての運航を停止していた『アンセット・オーストラリア航空』が、9/27より一部の路線で運航の再開を始めた。

アンセット航空の新しい管財人は、カンタス航空経営陣との協議を重ね、カンタス航空が同社の機体その他をリースする形での再運航を目指してきたが、9月25日カンタス航空はこの案を実行に移すのは不可能として拒否、協議は不調に終わった。
これを受け26日、政府間と管財人らとの協議により、政府より緊急支援拠出金を借り受け、サービスを制限する形で、「『アンセット・マーク2航空』として、新生アンセットとして生まれ変わる」と宣言した。

また、系列会社であった「ハゼルトン航空」と「エアロペリカン航空」は、それよりも先にアンセットとは関係のない全くの別会社として再建し、独自に運航を再開している。

今回の決定はあくまでも暫定的なものであり、サービス期間も未定。(政府による保証は12週間の期間限定)
また、サービス再開路線は当面シドニー~メルボルン間のみとし、機内食や飲み物のサービスは一切行われないなど、従来のアンセット航空全路線およびサービスの再開には至らない。

再開当初は、5機体のエアバスを使用して一日に24便の運航を行い、数週間のうちに新たに6機の飛行機を投入して、シドニー~ブリスベン、シドニー~パース、メルボルン~パース路線での運航も行う見通し。

それでも、新航空会社としての記念特別価格($99)という安さも手伝って、再開初日(9/27)始発から3便のチケットはすべて満席となり、国内ではまた再びアンセットの翼が、完全に空に戻ることを期待する声も高まっている。

※国内便に関しては、制限付きながら運航を始めたアンセット航空。国際線に関してはまったくの未定(というか話題にすらのぼらない)ですが、もう国際路線を飛ばすことは不可能というのが一般的な見方となっています。
また、共同運航していた全日空便に関しては、引き続き全日空側で対処してくれているようですので、該当便に既に予約済またはチケットを購入済の方は、依頼旅行代理店もしくは全日空予約センター(0120-029-333)へ。

関連ニュース:アンセット航空倒産!第一報 (9/15付)

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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