最近お料理本なんかでも話題に出る南イタリア。 各諸ヨーロッパに近い、北イタリアよりもグッとイタリアらしい雰囲気が残っています。 イタリアらしい、とは、必ず家族で囲む食卓、手作りの食材がテーブルに並び、 22時頃からスタートする夕食は夜中まで続く。 南イタリアの玄関口ナポリにあるナポリの大学には、そんな南イタリア出身の 学生がいっぱいいます。アパルタメントを友達同士でシェアして、 夕食はもっぱらお家で。お金を掛けず、でもなんだか楽しそうな暮らし方。 お昼や夕食時にお邪魔して、簡単レシピを教えてもらいました。 南イタリアの食材、トマトやオリーブをふんだんに使った体に良さそうなメニューを 集めて紹介していきます。
かなりお料理上手で評判・建築学部のジジ(マテーラ出身)と、スキンヘッドの医学生クレメンテ(マテーラ出身)、 偉大な作家の卵のドメニコ(サレルノ出身)のブラヴォ・ラガッツァ(ナイスな男の子)3人が作ってくれたある日のランチです。【パスタ・ポモドーロプレスコ】(新鮮トマトのソース) 材料(ちょっと多めの4人分):赤唐辛子:適宜、玉ねぎ2、3個、 ペペローニ(赤や黄色のピーマン)1、2個、トマト600g位 カバテッリ(写真左マテーラ地方のパスタ)320g←日本ではちょっと手に入りにくいので、 ペンネリガーテで代用して下さい。とのことですが、 ちょっと太めのモチモチした感じの短いパスタならいいんではないでしょうか。
手順1:大きめのみじん切りにした玉ねぎとペペローニを、 オリーブオイルと赤唐辛子を入れ熱したフライパン(深め)で5分程炒める。 手順2:これまた、大きめのみじん切りにしたトマトを加え、さらに15分程炒める。 手順3:大き目の鍋にたっぷりのお湯を沸かし始め、沸騰したら、人数分のパスタを入れる。 ココで忘れちゃならないのが塩!パスタをゆでるときは必ず1リットルに対し、 ティースプーン山盛り一杯位の塩を入れるべし。微妙な塩味がパスタをさらに美味しくします。 手順4:パスタがアルデンテに茹で上がったら(袋に書いてある時間はあくまでも目安。茹でてる途中で、 パスタを一個引き上げ、噛んで見てちょっと芯が残ってるくらいがベストです。)、お鍋のお湯を捨てる。 手順5:パスタを茹でたお鍋にパスタを戻し、塩で味を調えたトマトのソースもココに加え、パスタにソースをからめて出来上がり!
パスタを茹でたお鍋でソースをからめるのが隠れたポイントかも知れませんね。 パスタがのびない内にササッと全体にソースをからめられる、そして、アッツアツをキープ。と、いうわけです。 なるほど、っていう感じ。のびた歯ごたえのないパスタ、冷えたパスタ。そんなものは イタリアにはありえない!のです。
残ったソースはパンにつけて最後までいただきましょう。 あ、これは、イタリア語で「fare la scarpetta」といいます。 あんまりお行儀のいいものではないので、家族の間ではやるけど、ちゃんとした夕食のときは 辞めた方がいいかも、だそうです。ってな感じのちょっとしたネタも踏まえながら、数回に分けて、 「ブラビ・ラガッツィ(←ブラヴォ・ラガッツァの複数形)の簡単南イタリア料理講座」を 紹介していきます。乞うご期待!
【関連サイト】 南イタリアへの旅行情報 イタリアのおいしいレストランが見つかるガイドブック紹介