目を引くゲイの強気な購買力

借金なんて気にしない、強気なゲイの購買力がNYの経済を救う?!
2008年のリーマンショック以降、NYは軒並みレストランやブティックなどが閉店に追い込まれ、大不況ムードに包まれている。しかし、ここにきてやけに活発な動きを見せている人たちがいる。それが、NYに君臨する煌びやかなゲイの男性陣。

全米一のゲイ・シティであるNY市のゲイ人口は、推定27万人(潜在人口は含めず!)。“街のお洒落な男性はたいていゲイ”というのは嘘ではないほど、おニイ様方が多いNY。男性・女性というカテゴリーを越えた彼らに、どんなパワーが今あるのだろうか。

この街を代表する最高級老舗デパートメントストア「バーグドルフ・グッドマン」のメンズ館。2階はテーラードスーツやタイなどを扱う、いわばウォール街に勤める男性御用達フロア。ここは金融ショック以来、“ゴーストタウン”と揶揄されるように客足が途絶え、閑散としている。一方で3階は、“ゲイによるゲイのためのフロア”と販売員が謳うコンテンポラリー・ファッションのフロアで、「アレキサンダー・マックイーン」「トム・ブラウン」といったゲイファッションの金字塔ブランドがずらり。こちらは以前と変わりなく大盛況なのだという。

「不況のお陰でどこもセールをしているから、買い物しまくりよ!」と鼻息荒く語るのはケンさん(28歳)。ここ数ヶ月、通常販売価格の商品を買っていないという。「そりゃ前は1ヶ月に100万円をショッピングに注ぎ込むことがあったけど、今は20万ほどね」。節約はしているが買い物は止めないというポールさん(43歳)は、「ジル・サンダー」のパンツと「ドルチェ&ガッバーナ」のセーターを堂々お買い上げ。

既婚・子供アリの金融系サラリーマンであれば、まさに大不況の真っ只中。それに較べてダブルインカム・子供ナシのゲイカップルならば、まだまだファッションにお金を充てることは可能。女性以上に身なりに気を遣う彼らは、もともとの消費意欲が高いため、こうした不況下においても一定の購買力は見込めるのである。

歴史が裏付ける? ゲイの経済パワー

NYのオピニオン雑誌「オブザーバー」によれば、ジェンダー学に詳しいイリノイ大学のジョン・デメリオ教授は、「不景気なときほどゲイカルチャーは活発化する」と断言。1970年代の不況時には、NYのゲイバーやディスコが一気に増え、サンフランシスコやシカゴでも同様の高まりがあったという。氏は今回のリーマンショックに派生した大不況の現象を結論づけてはいないが、極めて興味深い研究であることは確かだ。
しかし、目からウロコの分析をしてくれたのは、昼間は法律会社に勤め、夜はゴー・ゴー・ダンサーという男性。「ゲイは経済不況が大好きよ! だってノンケの家長政治である資本主義経済が嫌いなんだから、当たり前よ」と言い切る。「アタシ本当は、学費ローンの返済が600万円ほどあるんだけどね」。借金なんて気にしない、そんな強気なゲイの購買力がNYの経済を救う?!

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