ニューヨークやロサンゼルスに飛行機を使って「点」(都市)で旅するアメリカの旅もあれば、アメリカ開拓時代に時を遡り、広大なアメリカ大陸を飛行機を使わず、「道」で旅するのもなかなか魅力的な旅です。

そんな究極のアメリカの旅を語る、東理夫氏責任編集による、「American Road Story」を今回ご紹介します。

本の72ページはカラーページで、地図、写真、イラスト満載、またアメリカ36州ガイド付きなので、側においてアメリカのことが話題になったときにふともう一度見直したいレファレンス的本でもあります。

4つのグレイト・アメリカン・ロード



4本の道から歴史を紐解き、文化に触れるAmerican Road Story 写真提供:「American Road Story」

コロンバスのアメリカ大陸発見、イギリス、メイフラワー号の到着から、ヨーロッパの移民がどんどんアメリカ大陸に移住してきたことは、皆さんよくご存知のアメリカの歴史だと思います。

その後どういう経緯で移民が西へ西へ移り住んでいったのかという開拓の歴史、時代の変化とともに移動が馬車から列車に変わり、列車が車に変わっていった歴史など、アメリカの歴史は日本人にまだあまり知られていない奥深い文化的、社会的背景もあります。

この本では、開拓者の道「オレゴン・トレイル」、希望の道「ルート66」文化の道「グレート・リヴァー・ロード」、伝説の道「US-1」の4つの代表的道から、アメリカの豊かな歴史を紐解いていきます。

ヘレンの日記をてがかりに旅する、「オレゴン・トレイル」



ルイス&クラークの探検隊をはじめ初期開拓者達が筏で下った雄大なコロンビア渓谷 Copyright:Oregon Parks & Recreation / LCBO

歴史的には、「オレゴン・トレイル」とは、建国の父として知られる第3代ジェファーソン大統領が、ルイス&クラーク探検隊を送ったことが契機に始まる、セントルイスからオレゴンまでの開拓者の道として知られていますが、この本では、ヘレン・スチュワートという17歳の少女が当時の過酷な旅を綴った日記をてがかりに、彼女の足跡(トレイル)を探すことにテーマを置いた東理夫氏のエッセイになっています。

壮大なアメリカ大陸と150年以上昔の歴史を、ひとりの少女の視点で見つめることで、読者も当時の様子をより一層間近に感じることができます。