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無痛分娩から割礼まで NYで出産する(2ページ目)

アメリカでは無痛分娩がほとんど。硬膜外麻酔(Epidural Anesthesia)を背中にうってもらう。産まれた男の子には割礼を施すことも多い。

執筆者:溝口 弘恵

割礼(Circumcision)


割礼はユダヤ教から由来するものだが、アメリカでは一般的に行われている。出産時に男の子だったら、割礼するかどうかをドクターに聞かれる。夫の家族が「ぜったいに割礼しておいたほうがいい!知人は38歳になってから手術したから、噂になったんだよ。」という意見があったので、割礼することにした。

生まれてから3日目に、手術は局所麻酔を使って行われた。やはり痛かったのか、30分ほどで病室へ戻ってきた息子は涙のあとがくっきり頬についてて可哀想だった。その後も、生まれたばかりの息子のそのまた息子がガーゼで巻かれてる姿は痛々しい。

そもそも割礼がアメリカで行われる理由は、恥垢がたまると不潔だからってことと、他の子と同じようにしておかないとイジメにあうかもという親の心配から。最近では、剥けてなくても成長につれて自然に剥けるし、清潔は保てるとのことから、割礼しないアメリカ人も多いとか。

陣痛誘発剤


出産が予定日より2週間おくれたら陣痛誘発剤(分娩誘発剤)を使う。ドクターによっては、さっさと予定日に陣痛誘発剤を使用するらしい。ちなみに私の友人は「胎児が小さいから。」という理由で、予定日に陣痛誘発剤を使った。恥骨がガンガンに開いていくのがわかって、かなり痛かったとか。

産まれた子供は2600グラムで日本だと、そんなに小さくもないサイズ。友人は「同意しなきゃ~よかった。」と後悔している。やはり陣痛は自然に起こるのを待つほうがいい。ちなみに私の陣痛は予定日より10日おくれだった。

無痛分娩


アメリカでは無痛分娩がほとんど。硬膜外麻酔(Epidural Anesthesia)を背中にうってもらう。自然分娩を望む人は拒否できる。私は痛くなる前から、いつ麻酔科医が来るのかなぁ~と首を長くして待っていた。それでも絶えられないくらいキリキリした陣痛がくるまで待たされてから、若くて爽やかな麻酔科医が2人やってきた。ごちゃごちゃと麻酔について説明され、同意書にサインを求められるがまま殴り書き。

痛みで説明を聞いてるどころじゃなく、「さっさと打ってくれ!」と怒鳴りそうになった。陣痛は麻酔で治まったが、それでも出産の痛みはハンパじゃなかった。日本で麻酔を使わずに産んだ母や友人を尊敬する。

2ヶ月の検診で、はやくもアメリカ赤ちゃんの平均4ヶ月のサイズになっている私の息子。いただいた洋服は片っ端から着れなくなってきている。


新生児の登録って面倒くさい。私は日本の戸籍に夫との結婚の届け出をしてなかったので、婚姻の書類も提出することとなった。次回はその出生届についてレポートする。抱腹絶倒!NY育児日記
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