風情ある寺社仏閣とベストマッチ・4選を紹介
■平安神宮・神苑
建都1100年を記念して創建された神社。その平安神宮の中にある神苑は、広大な池泉回遊式の庭園で、作庭・七代目小川治兵衛に手により明治・大正期の庭園の傑作とされています。そして、四季を通じて沢山の木々や花々を咲かせ、どの季節に行っても楽しめます。
平安神宮の神苑には、多くの方がその季節のお花を観賞に来られます。どの時期に来ても満足いく場所です。周りの喧噪などまったく忘れるぐらい見事な庭です |
ここ平安神宮の初夏の見所は、やはり花菖蒲。赤い鳥居の前には、大きな墨文字で「花菖蒲見頃」と書かれていました。ご社殿を取り囲むように東・中・西・南の四つの庭からなっており、西神苑の白虎池周辺には、200種・2,000株の花菖蒲が咲きます。そして、池の上から花菖蒲を見る事が出来るため、雅な平安の世の庭園と花菖蒲とが、京都の風情をかもし出します。
見頃:6月上旬~下旬(例年によるものです。現地にお問い合わせください)
所在地:京都市左京区岡崎西天王町
TEL:075-761-0221
拝観時間:8:30~17:30(3/1~3/14・9/1~10/31は17:00・11/1~2/末は16:30)
交通・アクセス:市バス「京都会館・美術館前 」下車徒3分
HP:http://www.heianjingu.or.jp/
地図:地図情報
■梅宮大社・神苑
子授け、安産の守護神で、梅の名所で知られている梅宮大社。ここの神苑も四季を通じて楽しめ、苑池を中心とした回遊式庭園です。また、平安神宮よりは、人が少ないもの魅力かもしれません。
見頃:6月上旬~中旬(例年によるものです。現地にお問い合わせください)
所在地:京都市右京区梅津フケノ川町30
TEL:075-861-2730
拝観時間:9:00~17:00
HP:http://www.umenomiya.or.jp/
交通・アクセス:阪急電車嵐山線「松尾駅」下車
地図:地図情報
■勧修寺
ここでは、杜若と並んで咲く花菖蒲を見ることが。「いずれアヤメかカキツバタ」とついつい言ってしまいます。 |
真言宗山階派の本山である勧修寺は、醍醐天皇の勅願寺とし建立されました。その後、鎌倉時代に門跡寺院となり、江戸時代には徳川家の帰依を受けるなどし現在に至ります。優美な佇まいであるこの庭は、平安時代からあったとされている氷室池を中心とする池泉回遊式です。樹齢750年と伝えられるハイビャクシンや書院前庭にある水戸光圀寄進と伝える石灯籠があり、勧修寺型灯籠など見所が沢山あります。
この時期の睡蓮、花菖蒲は見事なものです。池一面に広がる睡蓮と池の周りに咲く花菖蒲は、ダイナミックであり優雅で見事なものです。この美しい風景はこの時期だけのものです。平安時代からのこの風景は、1200年以上もの時を越えても変わらないと思うと感激します。
見頃:5月下旬~中旬(例年によるものです。現地にお問い合わせください)
所在地: 京都市山科区勧修寺仁王堂町27-6
電話番075-571-0048
拝観時間:9:00~16:00
交通・アクセス:地下鉄東西線「小野」下車徒歩6分
地図:地図情報
■法金剛院
花の寺と称される法金剛院の起源は、平安時代初期右大臣清原夏野が山荘を建て、死後双丘寺(ならびがおかでら)と称した時から始まりました。平安時代の庭で極楽浄土を模した「浄土式庭園」名勝で、特にいまこの時期の蓮が美しく、大変有名です。また、もう少し先の時期に咲く紫陽花を紹介した記事「蓮と共に優美に咲く紫陽花たち・法金剛院」でも知られています。
沢山の緑や花があるこのお庭は、今まで見てきた花菖蒲の風景とは、違い紫陽花の可愛らしさと高貴な花菖蒲が競演する事で、華やかな優雅な雰囲気をだしています。
所在地: 京都市右京区花園扇野町49
電話番075-461-9428
拝観時間:9:00~16:00
交通・アクセス:JR嵯峨野線「花園駅」下車。徒歩5分
地図:地図情報
<関連サイト>
- 観光協会の花だよりのページ……その月ごとの見頃の花が、どのような状態なのかを紹介している
次は、「京都の街並や庭園の雅で華やかな・花菖蒲たち」です。