涼しげな水で暑さを忘れましょう |
【contents】
<関連サイト>
京都のザ・三名水
先に述べたように盆地である京都では、今も昔も美味しい地下水が湧き出ています。私の近所の学校の横にも防火水とされている地下水があり、地元の方は、汲みに並ばれます。そんな美味しい水が多いことから「京都三名水」「御所三名水」や「茶の湯都七名水」「西陣五水」「伏見八名水」「宇治七名水」など昔から伝えられてきた名水が数多くあります。その中でも代表的な京都三名水をご紹介。■染井(そめい)の井戸
地元の方も観光の方も美味しい水を求め汲みに来られます。 |
染井(そめい)の井戸は、京都御苑の東隣にある萩で有名な梨木神社にあります。昔、この場所は宮内の染所として用いられ、この井戸の水で染め物をするときれいに染まった事からこの名前がつきました。季節を問わず毎日水を汲みに来る人々で列をなす事もあります。私も以前、さるお茶会でこちらの水にてお茶を点てていただいた事があります。何かしら、美味しく感じたことを覚えています。
こちらは、三名水の中でも現存する唯一の水とされています。この厳しい暑さの中いただく天然のお水は、体にしみわたります。是非、この辺り散策された後どうでしょうか。この梨木神社について詳しくは、All About内の旧ガイドの記事「京都三名水の1つ『染井の名水』が涌く梨木神社 ヒヤッ♪京都三名水「染井の水」もご参考に。
所在地:京都市上京区寺町通広小路上ル染殿町680
TEL:075-211-0885
参拝時間:6:00~17:30
交通・アクセス:市バス にて「府立医大病院前停」下車より徒歩約3分
地図:地図情報
■醒ヶ井(さめがい)
もとは源氏堀川邸にあった名水で、足利義政や千利休も用いたと伝えられおり、その後戦争で無くなってしまいました。同じ水脈である、和菓子屋の亀屋良長が店舗改装の折りに「醒ヶ井」と名付けて井戸を掘り直されました。この醒ヶ井の水を京菓子の全てに使用されています。良質の水が豊富に湧き出ているため一般の方にも解放されています。
ここの銘菓、創業享和3年より「烏羽玉」は、黒砂糖とこし餡を練り固め、寒天でくるんだもので、見た目大変甘いかと思いましたが、まったく甘ったるさがなく、さっぱりといただけるお菓子です。また、国菓子博覧会において裏千家家元賞も受賞されている程のお茶菓子としても有名です。京都の人が水を大切にし、代々守って行く心意気が感じられます。
所在地:京都市下京区四条通堀川東入北側
TEL:075-221-2005
営業時間:9:00~18:00
定休日:無休
交通・アクセス:阪急京都線「四条大宮駅」下車
地図:地図情報
■県井(あがたのい)
ひっそりとある県井 |
昔、この井戸のそばに県宮(あがたのみや)という 社があり、地方官吏に任命されたいと願う人々がこの井戸で身を清めてから宮に祈願し、宮中に参内したといわれています。長く枯れたままになっていましたが1997年に復活しました。非常飲料水として使えるように、水は浄化・消毒済みですが、「井戸水ですので飲まないように」とのことです。県井は中立売御門北側の旧一条家の屋敷跡にあり、「大和物語」では病気を治す不思議な水として紹介されています。あまり人通りも少なくこれが、京都三名水?という印象でした。
所在地:京都市上京区京都御苑3
TEL:075-211-6348
交通・アクセス:地下鉄東西線「今出川駅」下車
地図:地図情報
次は、美味しく、ありがたい御神水をいただけるスポットの「京都のおいしい水の神さん」を紹介します。