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話題の料理宿、沖縄最北端の海山木に泊まる

沖縄本島の秘境といわれる奥ヤンバル。この最北端の地に心づくしの宿「海山木」があります。自然以外何も無いのに退屈しない不思議宿の秘密に迫ってみました。

執筆者:鈴木 雅子


沖縄最北端の宿・海山木
緑濃い奥ヤンバルの宿です
自然の懐に抱かれた奥ヤンバル(山原)の国頭村は沖縄本島の最北部に位置する村です。この国頭村の北端である「奥集落」にあるのが手作りの宿「海山木」(みやぎ)。

一言で説明すると、自然以外は何も無い小さな村の心づくしの宿といった感じでしょうか。なにしろ、村の生活を支えているのは「共同売店」のみ。那覇からだと車で優に2時間はかかります。


沖縄最北端の宿・海山木
こちらが海山木の玄関です
奥深いヤンバルの緑に覆われた奥集落の宿「海山木」は、なにもしない休日を求める方、あるいはじっくりと考える時間が欲しい方に利用していただきたい宿です。

実際、本当に!何も無い集落ですから、娯楽を求めるニーズには対応できません。なにしろ宿にはテレビもないのです。携帯電話は機種によって電波が届かないかもしれません。

その代わり、日々の忙しい生活の中で蓄積された精神的疲労感を癒すには最適だと思われます。疲れた身体と心を休めるための宿といっても言い過ぎではありません。考えようによっては、とても贅沢な時間を持てる場所かもしれません。

料理に海山木の心づくしを感じる

沖縄最北端の宿・海山木
天気のよい日は緑のなかでお食事
何もない宿「海山木」の自慢はお料理です。お食事は、雨の日以外は外でいただくようになっています。自然の中にいると食欲も湧いてくるので、夕食はボリュームたっぷり! しかも、美味しい! 

ヤンバルの緑に囲まれてお食事をいただくなんて、考えようによってはとても贅沢ですよね。森の生き物たちの鳴き声が聞こえたりしますので、耳を澄ませてくださいね。


沖縄最北端の宿・海山木
ボリュームたっぷりの健康的なお料理が自慢です。
オーナーの宮城さんはダイバー歴30年のベテラン。自ら採った魚介類が並ぶこともあります。また、庭で栽培しているハーブや野菜が食卓にのぼります。ボリュームたっぷりのお食事メニューは次の通りでした。

・獲れたてのヒメジャコ貝
・天然モズクの天ぷら
・豚とシブイ(冬瓜)のお汁
・ウカライリチー
・ソデイカの薫製の酢の物
・ゴーヤチャンプルー
・ご飯

そして翌朝の朝食もまた、質素ながら心づくしたっぷりです。

沖縄最北端の宿・海山木
素朴な朝食もまた嬉しいですね。
・サラダ
・ポーク
・目玉焼き
・「ツルル」(小魚)
・ゆし豆腐の味噌汁
・フルーツ

さて、奥ヤンバルの宿というからには、野性味あふれた、つまりは不便極まりない宿を想像してしまう方がいると思います。確かに不便ではあるものの、清潔な室内、手作りのお風呂など、お客様に居心地よく過ごしていただこうとの思いがあふれています。次のページをどうぞ。
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