「座安木工所」のチャーギ家財に職人の技を知る
座安木工所の座安清勇さんによる和箪笥 |
チャーギの和名は「イヌマキ」です。家の柱、仏壇タンスや座卓など一般家財として使われますが、三線の棹としても使われています。沖縄では、チャーギで作ったものは「上等さ~」と言われる高級素材なんですが、県内産は減りつつあり、主流は奄美大島など県外からの取り寄せです。
自然の形を生かしたテーブルセット |
ガイド自身は、そうした特質よりもチャーギの持つ木肌の美しさに惹かれました。スーっと流れる感じの杉材とは全く違って、木の目そのものに曲線的な流れを感じます。堅い特質を持ちながらも、柔らかさを感じさせてくれる素材でした。チャーギは、中城村の中村家住宅にも使われています。
【座安木工所】
所在地・沖縄県那覇市字栄原788
電 話・098・857・3354
営業日・電話で確認してください。
MAP・Yahoo!地図情報
藍染なみかわが生み出した赤土の「マージ染め」
赤土の染料から生まれたアースカラーの布 |
地域によって大地の色は様々です。私が感じているのは、関西の土は茶色、関東の土は黒っぽい。そして沖縄の土は赤い……。その赤い土が染料になり、これほどキレイな色を生み出すとは驚きです。
沖縄には、赤土汚染という問題があります。赤土が海に流れ込んで海を汚したりサンゴに害を与えるからです。しかし、よく考えると赤土そのものが悪いのではない。開発の名目で土地を荒らしてしまった人間の問題です。
並河さんの染め上げた藍染めとマージ染め |
科学染料で染めたものは色が均質化してしまいます。自然素材を染料にすると、自然のなかにあふれる様々な色がミックスされますから、全く同じモノは作り出せないそうです。マージ染めも、発色する色それぞれが個性を持つということです。自然というのは、本当にすごいですよね。
【藍染なみかわ】
所在地・沖縄県玉城村富里96・1
電 話・098・948・2606
営業日・電話で確認してください。
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直売所・わしたショップ本店2F
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・やちむんカフェ・ゆしびんの漆喰シーサー
・やちむんの新潮流を「さとし陶房」に観る
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・吹きガラス体験もできるガラス工房「匠工房」
・貴族のための織物を今に伝える首里織の「草木家」
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・座安木工所のチャーギ家財に職人の技を知る
・藍染なみかわが生み出した赤土の「マージ染め」