北海道の観光・旅行/北海道関連情報

5月のおいしい時間*ブログ風diary'06(3ページ目)

5月の札幌や北海道の話題を、ブログ風に綴っています。日記という頻度ではありませんが、1週間ごとに情報をアップ。どうぞお楽しみくださいませ。

執筆者:小西 由稀


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▲米粉100%の影近食品のべこ餅。黒い(茶色)部分は黒糖をを加えた生地に

端午の節句の餅菓子
影近食品 from 留萌

みなさんが住む地域では、端午の節句になにを食べますか?

一般的には「かしわ餅」を食べますが、北海道は「べこ餅」を食べる地域が多いんです。私の出身地・室蘭もそうでした。エリアやつくり手でカタチや色はさまざまですが、白黒二色の木の葉型がスタンダード。べこ餅はおやつや軽食として、普段から親しまれているだけに、北海道と東北にしかない餅菓子ってことを知らない道産子は意外に多いんですよ。

留萌市にある「近影食品」は、べこ餅の専門店。わずか8畳の小さな工房で、GWには1日800個ものべこ餅をつくるのだとか。す、すごい! 米粉100%でつくるべこ餅は、地味ですがほっとする味わい。地方発送OKなのでぜひ(GW期間中は予約を受けられない日もあり)。

【DATA】●影近食品
    ●影近食品を紹介した記事(From:読売新聞)



ミルクラムに誘われて
ラ・サンテ from 札幌

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▲いろんな部位を楽しみました。ミルクラムのロースト
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▲アップで撮ってみました。きれいな肉質です
「ミルクラムが入ります」。お気に入りのフレンチ「ラ・サンテ」からのおいしい誘いに、早速行って参りました。

ミルクラムとは、乳飲み仔羊のこと。ラムは出荷される月齢で呼び方が違ってくるのです。生後1年未満をラム、6ヶ月前後をベビーラム、生後2~3ヶ月で母乳のみで育ったのが、この日の主役・ミルクラム。年中出回っているように思えるラム肉ですが、出産シーズンは毎年2~3月。つまり、ミルクラムは春先にしか味わえない稀少な食材。各生産者ともラムやマトンにする分も残しておかねばならず、自ずと出荷頭数は限られてしまうのです。

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▲本日のマリアージュ。Volnayとミルクラムは最高にぴったり
今回は背肉やモモ肉、リブ、レバーをローストで堪能しました。とてもきれいな肉の色。肉質はやわらかで、脂身にミルクの甘さを感じました。ラムと比べると、香りがと~ってもやさしい。
「このミルクラム、何ヶ月くらいなんですか?」
「2月7日生まれ、2ヶ月半のミルクラムです」と、高橋シェフ。
な~んてことを聞くと、少々罪悪感が頭をもたげたりして…。ありがとう&成仏してね、と祈りつつ完食。ミルクラムで感じる春の味。ラムにも季節感があるんですよねぇ。

さて、ラ・サンテのミルクラムは、この連休中に提供できる数は用意しているとのこと。とはいえ、数に限りがあるので、お早めに予約を!

【DATA】ラ・サンテ



「ベルパンチュール・エ・ボーズ」へ
オステリア ボーズ from 札幌

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▲もう一度食べたい、牛スネと筍のボッリート。左はオーナーシェフの工藤さん。5/8~は以下のお店で腕を振るいますよ
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余韻が深い唸る料理もあれば、ガツンと元気になる料理もある。一言でいえば、旨ぁ~いイタリア料理を食べさせてくれる「ボーズ」が、4月末で閉店することに。寂しいなぁ。カウンターだけの狭い店内も好きだったのに。

食べ納めに、と最終日のボーズを覗いてきました。黒板メニューには、工藤シェフの気合が伝わるカルトがずらり。赤ガレイのカルパッチョ、温野菜とホタルイカのラグー、行者ニンニクとあさりのタリオリーニ、オレンジと生姜の風味のアップルポークなどなど。特に印象に残ったのは、ドライトマトのタリオリーニと、牛スネと筍のボッリート(煮込み)。使う素材が少ない料理なのに、深くていいバランス。旨い!

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▲大いに盛り上がったラスト・ボーズ。こんなゲストあんなゲストも!
工藤シェフは5月8日から、素敵なサービスに定評のある繁盛店「ベルパンチュール」のシェフに迎えられます。ベルパンは炭火焼きが主体のフレンチ系料理のお店だし、工藤シェフのイタリアンもしばらく食べられないのか…と感傷に浸っていると、店名を「ベルパンチュール・エ・ボーズ」と改めての再出発。つまり、工藤シェフのイタリアンをまた楽しめるワケです。ボーズの料理とベルパンのサービス、2つのお店のいいとこ取り。ボーズのテイストをよりパワーアップさせた料理に、乞うご期待!

【DATA】Belle Painture et BOZU ベルパンチュール・エ・ボーズ



こだわりのワイン・ショップ
円山屋今村昇平商店 from 札幌

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▲面白いおいしいワインが棚にび~っしり
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▲立ち飲みOKなカウンター。輸入食材もありますよ
4月1日にオープンした「円山屋今村昇平商店」。漢字ばかりの長い店名からは想像できませんが、こだわりのワイン・ショップです。
オーナーは、円山にある「まるどら」の元店長(店名に名前がでんと入っています)。「あ~!」と思われた、ワイン好きな方も多いハズ。

ここで扱うワインは、店主曰く「生産者の顔やストーリーの見えるワイン」。輸入元が造り手の仕事ぶりを見て、直接買い付けている、小規模だけど優良なワインが揃っています。
また、店内にはカウンターがあり、チーズや生ハム(各500円)をつまみながら、立ち飲みでグラスワイン(500円・1000円)を楽しめます。それと、ロマーノ・レヴィのグラッパも飲めます。

アクセスがあまり良くないのですが、流行やガイドブックに惑わされないワインを探しに行ってみませんか?(円山屋ですが、場所は琴似に限りなく近い山の手)

【DATA】円山屋今村昇平商店
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