知床で必食のブドウエビ
知床半島の東側にある羅臼町は、魚種が豊富な好漁場。市場評価が高く、羅臼ブランドは高値で取引されています。そんな羅臼で出会ったのが「ブドウエビ」。その名の通り、巨峰っぽい濃いワインレッド色をした大型のエビ。ボタンエビ以上に深い色が目を引きます。お腹には卵もたっぷり。夏場のみ漁がありますが、漁獲量が少なく、高値が付いています。
浜の関係者が贔屓にする「いさみ寿し」では、漁期のみ寿司ネタで提供しています。これが甘みが強くて美味しい! 普通エビは締めて少し置くことで甘みを出しますが、このブドウエビは、締めたばかりでも十分に甘い。いさみ寿しでは、卵とミソを軍艦巻にして出してくれます。食感とコクを楽しめますよ。1個500~1000円(その日の仕入れで変動)で、赤字覚悟のサービス品。
このほか、知床にぎり(3000円)では、メンメ(キンキのこと)の握りなど、羅臼産のネタ11個を味わえるお得なセットも。
●いさみ寿し
羅臼町富士見いこいビル1F|TEL01538・7・2148
16時30分~24時(8月1日~お盆は11時30分~23時)|火曜不定休
知床で必食のハモ丼
もう1つ、羅臼町でどーしても食べたかったのが、「ハモ丼」。ハモといっても、関西や九州で夏場に梅肉と食べるあのハモ(鱧)ではなく、羅臼のハモはカラスハモ、クロハモとも呼ばれるイラコアナゴ。深海に住むかなり太めなアナゴで、ご覧のようにグロテスク。地元ではなぜか「ハモ」と呼ばれているそうです。ウナギの蒲焼きのようなハモ丼は、これがなかなか美味。肉厚で脂もたっぷり。醤油ベースのすっきりしたタレも、良く合っていました。たべ処「いわみ」で通年、提供しています。市場では流通しない魚なので、ぜひ!
●たべ処「いわみ」