神の島「久高島」(沖縄)
八月のマティ(収穫祭)。御殿庭にて。(久高島ホームページより) |
ちょっと日常に疲れたなあ・・・。
どこか遠くに旅に出て、心を癒し、パワーをもらって帰りたい。
そんな思いの方におすすめの場所。それが、久高島。
太古のむかし、女神と男神が降り立ち、琉球の礎を作ったといわれる「神の島」。久高島で生まれた女は神人(かみんちゅ)、男は海人(うみんちゅ)と呼ばれます。とりわけ、久高島で生まれ島の男に嫁いだ女性は神女(タマガエー)となり、島に伝わる祭祀を司ります。
いしき浜。海の向こうが「ニライカナイ(神の居る場所)」。(久高島ホームページより) |
沖縄本島南部から延びる隆起珊瑚礁から成る島は、珊瑚礁に囲まれ、平坦でクバの木に覆われています。海は、エメラルド色に輝き、石垣で囲まれた村落は沖縄の原風景を残しています。
そんな久高島に行ってみました。
久高島の玄関口「徳仁港」。港の入り口の岩場はイラブー(海蛇)の産卵地。 |
島は一日滞在すれば一周できるほどの大きさで、村落は港のある南部に集中しています。港から細い道を歩めば、たまに子供たちやお年寄りに出会います。島人、旅人、会う人すべて「こんにちは」と声をかけあうのは、小さな島でお互いを認めあう手段だからなのでしょう。
島には貸し自転車もありますが、時間があれば、ゆっくり歩くのがおすすめ。島時間で過ごすことが、心を癒してくれるからです。
路地が入り組む村落をぐるりと回っても1時間ほど。途中、イラブー(食用海蛇)の燻製小屋のある御殿庭(ウドゥンミャー)や外間殿など神聖な拝所を拝みながらの散歩です。
明日は、久高島探検。そのために、今日の宿へと歩みを進めましょう。