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大切な人と二人で冬ごもり 冬に行きたい隠れ宿

しんしんと冷える季節。そんな時は忙しい毎日を抜け出して。大人の二人が行きたい冬のおすすめ温泉宿を4軒ご紹介します。

井門 隆夫

執筆者:井門 隆夫

旅館ガイド

本物がわかる二人で草津の湯
益成屋旅館


宿文化を語れる宿である。
昨今、都会のファッションに迎合し、見てくればかりを追及した宿がもてはやされているようだが、静かに滞在したい大人の二人には、「宿の歴史・文化」が滲み出る本物の宿をお薦めしたい。
神代のいにしえより温泉番付で東の大関と評され、その強酸性の湯は、全国から人を寄せ付けてやまない名湯「草津温泉」。その草津の源泉を滔々と掛け流し、馴染み客に愛される隠れ宿がある。
湯畑よりほんの僅か、江戸創業の木造三階建て。
磨きに磨かれた木造の館内にはさりげなく野花が飾られ、宿主の旅館と客人に対する思いが表れている。
たった7室のこの宿に泊まると、部屋とは別に、もうひとつ鍵が渡される。
それは、「各部屋専用の貸切風呂」の鍵。
檜の大浴場には、草津でも随一といわれる白旗の湯が注がれている。この湯は、源頼朝が浅間狩りの際に発見したと言われ、源氏の「白旗」にちなむ。
そして、それぞれのお部屋専用の内湯には、草津湯畑の湯。
温泉ファン垂涎の二種類の源泉を心置きなく堪能できる、実に贅沢な宿なのだ。
温泉旅に花を添える夕食は、地鶏の生卵で食べる牛鍋、そして旬の山の幸。食前酒から始まる心のこもった手作り料理は、本物を味わう宿に相応しい。
申し訳ないが、グループ客や旅行代理店の客は取らない。
自分の目で本物を分別できる二人だけが通える湯宿なのだ。
静けさが保てるよう、部屋も隣同士が離れている。
雪見の草津でしっぽりと、日本文化なんぞ語り合いたい。


益成屋旅館
群馬県吾妻郡草津町406
0279(88)2005
\25,500 ~ \35,000
7室・チェックインは17時までに
JR長野原草津口より草津温泉行きバス30分下車後徒歩5分
http://www.ekinariya.com/
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