今年も恒例の、第28回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選が発表されました。総合一位は23年連続して加賀屋でしたが、毎年注目は「審査委員特別賞」。本選にもれた中から審査委員が選ぶ小規模旅館10選です。過去にも、雑誌を賑わした数々の宿が選ばれている賞。今回選ばれたのは次の10軒。さて、掘り出し宿はありますでしょうか。
■強首樅峰苑 (秋田県・強首温泉)
秋田の田園風景に似合う木造の湯宿(建物は登録有形文化財)。季節折々の里山の味覚を盛り込んだ家庭料理が自慢。豪農屋敷をそのまま使っているので、部屋は襖仕切りもあるけれど、それもまた風情かも。
■出会いの花宿 大盛館栖峰 (岩手県・湯川温泉)
秋田県境、自炊宿もまだ多い谷間の素朴な温泉に平成11年にできた新しい宿。マタギの親父さんが腕を揮うマタギ料理が自慢。すっぽん料理やいのしし料理もあり。
■こころのおやど 自在荘 (栃木県・那須温泉)
那須高原中央部、川のせせらぎに面した滝見露天風呂が気持ちいい13室の小さな宿。女将のおもてなしや地元の素材を使った季節ごとの京風懐石が自慢。
■古久屋 (長野県・渋温泉)
外湯巡りも楽しめる、温泉情緒あふれる渋温泉街の中ほど。「内湯八湯十三槽巡り」のできる木造三階建ての湯宿。問題に答えながら館内を巡るオリエンテーリングに参加し全問正解すると次回の宿泊が5千円引き!玄関先で茹でる温泉たまごが名物。
■環翠楼 (新潟県・村杉温泉)
明治・大正期の面影を残す木造宿の多い五頭温泉郷・村杉温泉。広々とした森と庭に佇むノスタルジックな木造宿。新潟の旬の料理と酒肴が膳を賑わす。ラジウム含有量の多い温泉は湯冷めしない子宝の湯。