四季折々に人の心を惹き付ける街「京都」。
さて、皆さんは京都に行ったらどこに泊まりますか?
ホテル?それとも高級和風旅館?
いやいや、せっかく京都に行ったなら一度は「京の町家で片泊まり」に挑戦してみませんか。
「町家」とは、蒸し暑い京都独特の建築方式で、奥に細長く、風を通す路地があり、奥には小さくとも整った中庭がある、そんな街中の家屋のことを言います。(右上イメージ写真)
そして、「片泊まり」とは、一泊朝食(B&B)のこと。
京都ではこう呼びます。
でもなぜ夕食はとらないのかというと・・・
それは、近くのおばんざいやに出かけたり、「お茶屋さん」に芸妓を呼び、杯を傾けたり、人それぞれ京の夜を楽しむため、だからなのです。
おばんざいやなら、地元で有名な祇園「山口大亭東店」や、おばんざいやの元祖先斗町「ますだ」はいかがでしょう。
でも、「お茶屋さんはお馴染みさんしか行けないのでしょう」って?
いえ大丈夫。八ツ橋で有名な井筒八ツ橋本舗では「お茶屋入門コース」を通年実施しています。老若男女どなたでも「お茶屋」の世界を体験してみることができるのです。お座敷遊びに興じたい向きはこちらをご参照。
さて、では早速「京の町家で片泊まり」の宿をご紹介しましょう。
・・・と言いたいところなのですが、実は、「町家」の宿はどこもホームページで紹介されていないのです(残念)。そのあたりはどうかご容赦いただき、Web上の「参考情報」でかろうじてご案内のできる二軒のみご紹介することでお許し下さい。次のページでは町家以外の木造「片泊まり宿」をご紹介します。
■石塀小路田舎亭
私が京都でもっとも好きなのが東山高台寺参道あたり。建仁寺や祇園のあたりから石塀に囲まれた土地が多いことからも、石塀小路と呼ばれます。一見さんお断りの伝統もあった片泊まり専門の静かな町家宿です。
東山区祇園下河原石塀小路463
TEL 075-561-3059
■旅館紫(情報はこちら)
ぽくぽくぽく。運がよければ舞妓さんの姿も拝める祇園のど真ん中。築百年と言われる町家の宿は元お茶屋さん。祇園のことなら何でも教えてくれる女将さんの粋が感じられる宿です。
東山区祗園花見小路四条下ル四筋目東入ル青柳小路
TEL 075-541-7004
このほかにも何軒かの「町家宿」があります。
そうした町家宿は、「京の片泊まり」に載っています。興味ある方は取り寄せてご一読してみてください。
でも、正確には「町家」ではないけれど、京都の風情を醸しだしている素敵な木造和風の「片泊まり宿」が京都にはあります。
次のページでは、そうした木造「片泊まり宿」中からおすすめの6軒をご紹介しましょう。