■1■24時間入浴可能じゃない
消費者ニーズにのっとると24時間営業した方が苦情が少ないと言われます。でもね、24時間営業だといつ清掃するのでしょう? 毎日お湯を抜いて清掃する宿である限り24時間営業は困難です。最近は「消費者ニーズ」にのっとって「24時間営業し、数週間以上お湯を換えない」塩素浸け温泉も増えています。
■2■極力源泉を掛け流している
消費者ニーズにのっとると「ろ過・循環器」を導入して源泉に含まれる成分を除去し、透明な湯にした方が苦情が少ないと言われます。でもね、温泉である限り源泉に入りたいですよね。成分が浴場内にこびりついて多少汚く見えるけど、「ろ過・循環器」(右写真)のついていない素朴な湯に浸かりたいですね。
■3■自家製の漬物が美味しい
ある山の温泉宿で食事のアンケートを取ったところ地元で採れた「きのこ、山菜、川魚」より「解凍まぐろ、サイコロステーキ」の方が評価がよかったとのこと。でもね、アンケートの平均点を目指しちゃうと、どんどん没個性の宿ばかりが生まれます。自家製の漬物がどんと山盛りで出てくるとご飯がすすみます!
■4■社員が社長を自慢する
結局、宿って「経営者」で決まるもの。ころころ従業員が変わる宿や、経営者の趣味をロビーに置き、客に見せびらかすような宿はあまり好きになれません。なぜって、そんな宿の経営者は、社員や客より自分が大切なのでしょう。社員が「ウチの社長は最高」といえる宿は本当に良い宿だと思います。
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