九州より「富士」に乗る

はやぶさ
熊本発東京行きの「はやぶさ」は「富士」よりも早く到着してすぐに出発、門司へ向かう
小倉駅の近代的な構内は多くの人々でごった返している。午後6時を過ぎた頃で、新幹線の改札口付近も混雑していた。この時間なら、当日中に東京へ戻れる「のぞみ」が何本かある。それを無視して、わざわざ一昼夜かけて列車の旅をするのは、やはり酔狂なのだろうか。それも、ゆったりした食堂車で夕食を摂り、ラウンジで夜景を見つつ酒でも飲みながらのんびり過ごすなら贅沢なひとときであろう。しかし、今の「富士・はやぶさ」でそうした過ごし方はできない。食堂車もロビーカー(サロンカー)も連結されていないのだ。駅弁と缶ビールを買い込んでホームに向かうのはちょっと侘しい。

富士
大分発東京行きの「富士」は門司まで山の形をしたヘッドマークを付けて走る(写真は門司駅で撮影したもの)
ソロ
B個室寝台ソロの寝台車入口
鹿児島本線のホームで熊本発東京行きの「はやぶさ」を見送った後、日豊本線のホームで「富士」の到着を待つ。「はやぶさ」よりおよそ10分後の18時50分に大分発東京行きの列車はやってきた。富士山の山の形をしたヘッドマークを付けた九州内専用の赤い交流電気機関車EF76に引かれた6両編成の短い列車である。乗り込むのはB寝台個室ソロ。最後だからA寝台個室でも奮発しようと思ったのだが、残念ながら「はやぶさ」も「富士」も満室。ソロも「富士」に一部屋残っていただけという滑り込みセーフの予約だった。

次のページでは、門司駅での「富士」「はやぶさ」の連結作業の模様をレポートします。