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身近な食材「卵」の歴史をひも解こう 「卵料理」の歴史

冷蔵庫のドアの裏側に、いつもちょこんと肩を並べている「たまご」。この食材が、いつからこんなに身近な存在になったのか・・・?メインにもなれば、つなぎなどの脇役もつとめ、お菓子の材料という役割までこなすスグレモノ。日本の食卓における、「卵」の歴史を探ってみましょう。

執筆者:野上 優佳子

―◇ INDEX ◇―
■ 卵はいつから食卓へやってきた?
 ■ 江戸時代の卵料理―玉子ふわふわ
  ■ レシピ:ハーブ&チーズオムレツのフレッシュトマトソースがけ


◇ 卵はいつから食卓へやってきた?

「卵(たまご)」が、一般的に食卓へ普及してきたのはいつからでしょう?
平安期に書かれたといわれる『日本霊異記』には、鳥の卵を食べると悪いことが起きる、などといった記述が残っており、元々は仏教戒で戒められていたようです。

とはいえ、卵はおいしい。年月を経て、ポルトガル人来航によるカステラの流行などの追い風(?)から、江戸時代にはすっかりタブーの重みも消え、庶民のお腹の中に入ることになります。

◇ 江戸時代の卵料理―玉子ふわふわ

江戸の町に目を向けると、「卵売り」が登場し、ゆで卵と生卵の両方を売って歩いています。また「天ぷら」の屋台では、卵の黄身を衣に使ったものは「金ぷら」、白身を衣に使ったものは「銀ぷら」と呼ばれていたのだそうです。

ではそれ以外に、江戸庶民は卵をどうやって食べたのか?江戸時代にはすでに、料理本なるものが多数出版されています。卵が料理名になっているものから、材料中に使われるものまでを含めると、数百点の料理が紹介されいるとのこと。

これら卵料理の中で、ゆで卵や卵焼きをおさえ掲載数1位に輝いた料理とは!
『玉子ふわふわ』。これってなに?この料理、とてもメジャーなものだったようで、『東海道中膝栗毛』の中の食事の1シーンにも登場するほど。

ではこの『玉子ふわふわ』どんな料理かといえば、たまごを溶いて、だし汁を加えて煮た料理のことのようです。本によって、いりたまご風に仕上げるものもあれば、かき玉のようふんわりと仕上げるものもあり、同じ名前の料理でも幅は広かったようです。
そういえば、生卵をご飯にかけてたべる「卵飯」も、文献の中にありました!今も昔も、卵料理はあまり変わっていないのかもしれません!?

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◇ ハーブ&チーズオムレツのフレッシュトマトソースがけ
 

材料(1人分)

卵   2個
トマト 3分の1
パセリ 小さじ2分の1程度
牛乳  大さじ1ぐらい
パルメザンチーズ 大さじ1弱
塩   適宜(小さじ1弱)
こしょう・バルサミコ酢 お好みで

――――――――――――――――――――――

1  パセリは細かく刻む。トマトは小さ目のさいの目切りに。

2  ボールに卵を割りいれ、刻んだパセリ・牛乳・チーズ・塩こしょうとまぜる。

3  フライパンを温め、オリーブオイルを敷いて、オムレツを焼く。

4  フライパンを温めオリーブオイルを敷き、トマトを軽くいためる。(お好みでバルサミコを数滴振ってもいいです)

 

      できあがり。 つけあわせは、アーティチョークのフリカッセ
    

     ★ チーズは、パルメザンチーズの代わりに、モッツァレラを
       さいの目にしたものを入れてもおいしいですね。
     ★ パセリの代わりに、オレガノやタイムなどのフレッシュハー
       ブを入れていただいても◎。また違った味が楽しめます。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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