和紙もあしらわれた新感覚のジャパニーズホテル
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コンフォートの室内。どの部屋も和を感じさせる落ち着いた佇まいを見せる |
客室数は全部で238室。部屋タイプは、スタンダード(18平方メートル・18900円~)、スーペリアツイン(24平方メートル・24150円~)、スーペリアダブル(24平方メートル・24150円~)、コンフォート(30平方メートル・29400円~)、プレミアム(36平方メートル・36750円~)の5タイプ。ガイドはバルコニー付きのコンフォートに。木の温もりと和紙の凛とした佇まい。これからインバウンド促進で外国人観光客が増えれば、間違いなくこのホテルのコンセプトである新しい感覚のジャパニーズホテルは評判になるだろう。また、立地的な特性からビジネスマンからファミリー、週末には江戸情緒を楽しむシニア層など、目的別にどんな客層でもフィットできる不思議な空間となっている。
オーナーの株式会社UHMの木下彩代表取締役は、「障子越しの柔らかな光が差し込む居心地の良い客室、東京都心に居ながらにして美しい日本の四季が感じられる中庭、その庭を借景とし本格的な料理が楽しめる和・洋二つのレストラン、温もりのあるパーソナルなサービス、これが当ホテルのこだわりであり自慢です」と新しいホテルの挑戦に意欲をみせる。
ビジネスホテル?と聞かれれば、「いや、フルサービスの大手ホテルとは違って、小規模でパーソナルなサービス。若干表現は違うけれど、正に旅館の素晴らしさを伝えてくれるホテル」、そうガイドは答えます。
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人見啓介総支配人 |
懐石料理に舌鼓を打っているとき、絶妙のタイミングで挨拶に来られた人見啓介総支配人はサンフランシスコでのホテル経験など国内外で長いキャリアを持つ際立ったキャラクターのホテリエ。その柔らかな物腰と笑顔はジャパニーズホテルの“女将”と表現しても可笑しくないほど素敵なGMである。
「日本のホテルには何か足りないものを感じる……」という声をよく聞く。果たして何が足りないのか。「庭のホテル東京」での僅か1泊2日の滞在には見事なほどの充足感があった。
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グリル&バー「流(LIEU)」でのブッフェ |
翌朝の朝食シーン。戦闘体制に入っているガイドは、ブッフェで卵料理からサラダ、シリアル、ヨーグルトとヘルシーなブレックファーストを楽しむ。ここのスタッフがまたホスピタリティを伝えてくれた。多分、ホテルスクールを終了したばかりの新人ホテリエだと想像するが、彼女の笑顔は100万ドルの笑顔。本来はブッフェスタイルであるからセルフが原則なのだが、たまたま朝食営業(午前6:30から)の早い時間だったこともありゲストは2~3人。彼女はタイミングよくサラダやヨーグルト、そして熱々のコーヒーをサービスしてくれた。
終わりよければすべて良し。最初から最後まで、素敵な時間を過ごさせてくれた「庭のホテル東京」であった。
追伸。同ホテルではホテルと文化・歴史との接点を見出し「
三崎町サロン」と称する文化活動を展開しており、各分野の講師を招聘、ホテル内のファンクションルームやレストランで新旧さまざまな講座・イベントを開催していくそうだ。
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庭のホテル東京
住所:東京都千代田区三崎町1-1-16
地図:
Yahoo!地図
TEL:03-3293-0028
アクセス:JR水道橋駅より徒歩約3分