引越し/引越し業者の選び方

長距離引越しの選択肢【家族編】

長距離の引越しを安く、安全に運ぶには?色々な運搬方法に伴う利点やリスクを考えてみました。今回は家族編です。

執筆者:山上 哲


遠くへの引越し、予算はなるべく抑えたい物ですが、どのような運搬方法があるのか、また、各々の利点やリスクを考えてみました。

一般的に、300~400kmの移動の場合、単身の引越しでは当日に搬入まで終る中距離扱いとなりますが、家族のお引越しでは長距離の扱いになる事が多々有ります。

搬出や搬入に時間のかかる家族単位の引越しでは、300km程度の移動から長距離と考えるべきでしょう。

運搬方法その1:トラックで直送

一番安全で、日程も自由に選べるのがこれです。搬出後、トラックでそのまま新居へ荷物を運んでもらうので、ほぼ最短時間で荷物が着き、積み替えの際の荷物の破損や紛失といったトラブルが無い為安全です。

費用は距離にもよりますが一番高額になるケースが多いです。本州~北海道などで、輸送にフェリーを使う場合は特に高額になりますので注意が必要です。

この輸送方法ならほぼ全ての業者で対応可能です。

運搬方法その2:混載便、帰り荷

直送より安くなるのがこの二つ。混載便は同方面へのほかの荷物と一緒に大きなトラックで運搬する方法。帰り荷は転居先の方面から来たトラックが、荷物の運搬を終えて戻る時を安く利用する方法です。

どちらも日程がうまく合わないと利用できないのが難点です。大手の宅配業者などは、上り、下りで荷物量に大きな差がある事が多く、比較的帰り荷を利用しやすい様です。

積み替えが発生するケースが多く、紛失、破損のトラブルが懸念されます。荷物リストを作成して、搬出、搬入の際に厳しくチェックする必要があります。

又、転居先では別の営業所から別の作業員が派遣されてくる事が有りますので、破損などの事故の際の対応も、担当が二転三転する場合が有ります。事前に事故対応の窓口をはっきりさせておくと良いでしょう。

混載便は、荷物が少ない場合のみ利用可能です。自分の荷物だけで4t車を利用するような場合は直送扱いになってしまい、利用できません。

帰り荷は、転居先に営業所がある業者しか利用できません。

運搬方法その3:コンテナ輸送

コンテナ輸送は700~800kmを超える引越しに最適です。また、新居に到着までの間、短期間なら保管無料の場合もあり、自家用車で旅行がてら移動する場合などにも便利です。

コンテナの載せ替え時にはかなりの衝撃が有りますので、壊れ物の梱包などには細心の注意が必要です。箱の中身などは自分で梱包した場合保証されないケースが多いですので、厳重に梱包する必要があります。

引越し元、引越し先の両方に営業所が有る場合しか利用できませんので、この方法を利用できる業者は限られてきます。

単身引越しに比べ輸送方法も選択肢が少ないですが、予算や日程に合わせて業者に色々なプランを相談して、じっくり選んでくださいね。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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