お墓参りのマナー……お盆の時期や神道・キリスト教でのしきたり
お墓参りは大切なことです。宗徒が異なっても気にしないでお参りしましょう。
お盆には農作物の初物をお供えするという習慣があり、それらの収穫時期に合わせて旧暦の8月下旬からお盆の行事を行うことも。
ほとんどの会社は、8月13日からお盆休みとして夏休みになるケースが多いのですが、これが月遅れのお盆。この休みを利用して帰省する方も多いので、この時期がお盆として定着されているのでしょう。
今回はお盆を迎えるにあたって、キリスト教、神道のお墓参りの仕方をお伝えします。
神式のお墓参りのマナー
榊と一緒に故人の好きだった花をお供えするとよいでしょう
※霊祭を行う日を斎日(いみび)といい、故人の死亡した日から数えて十日ごとに行います。また神道のお墓は「奥都城(おくつき)」と呼ばれています。
- 水、洗い米、塩、お神酒をそれぞれ神具に入れてお供えするように。故人の好物もOK。
- 一般的には花の代わりに榊(さかき)をたてること。しかし白い菊(色があまりついていない花)や故人の好きだった花でもよいとガイドは思っています。
- お線香はお供えしない。
■お参りの仕方
お墓参りには特別な作法はありません。先ずはご先祖様に感謝して手をあわせましょう。
- 墓地のお掃除。
- お供え・ロウソクに火をともす。
- 深く一礼、一度手を打つ(柏手)、二礼二拍手一礼(二拝二拍手一拝)。
- 後始末はきっちりと。
お墓参りのポイントは→こちらです。
正しいお墓の磨き方は→こちらです。〔from All About葬儀・お墓〕
キリスト教もお墓参りはします
キリスト教の考えは死を永遠の生命としています。
仏教でいう法要にあたる日は決められていませんが、故人の命日や神に感謝の気持ちを表したい時などにお墓参りをするとよいでしょう。
■お参りの仕方
- 墓地のお掃除。
- ユリやカーネーション・白菊など、小ぶりの白い花をお供えします。
- 両手を胸のところで合わせて心を込めて静かに合掌礼拝をする。
■カトリックの場合
万霊節(オールソールズデイ)といって、毎年11月2日を「死者の日」と定め、教会に集まり死者のための特別ミサ が行われます。この日や文化の日などに墓地の掃除をして、墓前に花を捧げお参りします。
■プロテスタントの場合
故人の死後、1カ月後の昇天記念日に自宅や教会で記念集会を行います。その後は、一年目、三年目、七年目の昇天記念日に教会で追悼の記念集会が開かれます。
キリスト教式では、決まった日ごとに故人をしのぶ行事を行います。
■毎日のお祈りは
キリスト教には、故人をまつる特別な習慣はありませんが、十字架やマリア像を飾ったり、家庭用の小さな祭壇を置く場合があります。思い出の写真を部屋に飾り、故人の好んでいた食べ物や花などを写真の前にお供えしてお祈りします。
いかがでしたでしょうか?形は違っても神式やキリスト教式のお墓参りは、仏教と同じように行なわれます。なじみのない方も多いと思いますが、覚えておくとよいでしょう。
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