8月13日から16日までを「盆」といいますが、東京などでは7月15日を中心に行うのに対して、農村地区では農作業の関係上8月15日を中心に行われます。今回はお盆にお供えをする正しいお作法について、お話したいと思います。


食べられる状態ですぐにお供えする

お盆
ちょっとした手間でもご先祖さまにとっては、その気遣いは嬉しいものなんです。
このお盆の時期は祖霊へのお供えものとして、親族の方や知人の方からのお供えものをいただきますが、仏壇へお供えする前に、是非気をつけていただきたいことがあります。

包装紙に包んだままお供えしていませんか? よく考えると、そのままではご先祖さまが何をお供えしてもらったか知りたくても、中身がわかりません。またそれが食べ物であったら、どうやってそれをいただくのでしょうか?


■お供えをする心得3つのポイント
<point1>お菓子など箱入りのもの
プリンや羊かんなどは、箱から出したら、そのままお供えできますが、クッキーやおせんべいなどは、小袋にとってすぐに食べられるように。

<point2>果物
ぶどう等は、洗って小鉢に入れる。なしやりんごなどは、皮をむいて食べられるように。

<point3>ソーメンなどの乾麺
必ず茹でて、おつゆもつけること。もちろんお箸も添えましょう。


いただいたお供えをとりあえずお供えをするのではなく、ご先祖さまにもちょっとした気遣いが大切です。お供えしたらそのまま放置せずに、下げることを忘れないで下さい。


お供えの基本は五供

お盆
仏壇は薄暗いイメージがありますが、明るくしたほうが、温かい気持ちになれます。
宗派は違っても、仏壇に明かりを灯し、線香を上げ、花や供物を添えることは供養の基本。一般的に五供(ごく)と言われています。

■五供とは
・香(こう)→悟りの世界に至るための修行道。ご先祖さまに香りを感じてもらいます。法事のときは抹香を使いますが、普段は長持ちする線香を使います。

※口で息を吹きかけて消さないで、手か火消し用のウチワで消すように気をつけて。

・花→仏さまの世界をさらに高めます。故人の好きだった花や庭の花や野の花でも喜んでもらえると思う花をお供えしましょう。

※お花が枯れないように水替えを忘れずに。

・灯燭(とうしょく)→ともしびのこと。仏前を明るく照らし、その明るさが仏さまの知恵の象徴と、ゆっくりと燃えながら、いつしか燃え尽くす様子が、人生の無常を表していると言われます。線香をつける役目もあり、おまいりする時は、必ずロウソクをつけます。

※ロウソクを消すときには、息を吹きかけて消さないこと。人間の息は不浄とされ、仏さまに失礼であるとされています。

・浄水(じょうすい)→清浄な水を供えることによって、おまいりする人の心を洗う意味があります。毎日新鮮な水(水道水でOK)をお供えします。

※浄土真宗では、供えません。

・飲食(おんじき)→毎日家族が食べるものと同じものを家族の食事の前にお供えする仏前と故人の命日や法事のときにお供えする霊供膳(りょうぐぜん)があります。霊供膳は、一汁三菜の精進料理ですから、魚や肉などの生臭いものは、避けます。

※必ず食べられる状態でお供えします。あまり長い時間お供えしっぱなしにしないで、下げるように。

いかがでしたでしょうか? 知らなかったではすまされない、正しいお供えの決まりごと。しっかりと身につけておけば、安心です。

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