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正月の飾り物を現代感覚でおしゃれに

日本の伝統の行事の中で最も重要な位置を占める「正月」について知り、私たちのライフスタイルに合せて伝統を受け継いでおきたい。

中山 みゆき

執筆者:中山 みゆき

冠婚葬祭ガイド

紀文食品では首都圏の主婦を対象におせち料理や正月に対する意識調査を毎年行っています。2005年度の調査について調べてみました。

■お正月についての意識

正月は日本の大切な伝統行事のひとつだと思う・・・95.7%
正月はめでたいと思う・・・・・・・・・・・・・・89.1%

正月飾り
正月は日本の大切な伝統行事のひとつ
■お正月の過ごし方

正月の飾り物を用意した・・・73.3%
家族で初詣に行った・・・・・62.5%
子どもにお年玉をあげた・・・73.2%
今年の新しい目標をたてた・・37.8%

(紀文食品 正月意識調査2005より)

みなさん新しい年を迎えるお正月を特別だと思う意識を高く持って、家族を中心にお正月を過ごすことが大事だと考えているようですね。 日本の伝統の行事の中で最も重要な位置を占める「正月」について知り、私たちのライフスタイルに合せて伝統を受け継いでいきたいもの。

今回は年神様をお迎えして一年の福を願う儀式のひとつである「お飾り」。今風におしゃれに飾りつけるポイントをまとめてみました。

門松の飾り方

正月飾り
松の葉を奉書紙で包んで赤白の水引をかけた略式の門松を玄関脇に飾ってみてはいかがでしょうか
松が「神待つ木」であるところから、「年神」様が最初に降りてくる目印となる門松。この松は本来、家ごとに近くの山に採りに行っていたそう。

「松迎え」と呼ばれるその行事は、12月13日(事始め)に行われ、正月4日もしくは7日にとりはずしていたようです(地域によっては、1月15日(小正月)や1月末まで置くところも)。現代の一般家庭で門松を飾る場合は、28日までには飾るようにしましょう。

本式の門松は、三本束ねた竹のまわりに松をあしらってむしろで包み、荒縄で下から七、五、三巻と筋目を見せて結んで、雄松、雌松と対に立てるものと言われています。

最近では住宅事情などで本式の門松を飾るのは難しいですね。代わりに門松の写真などを玄関の柱に貼っておく方法も見られますが、ちょっと味気ない、という場合は、松の葉を奉書紙で包んで赤白の水引をかけた略式の門松を玄関脇に飾るなど、工夫してみてもいいかもしれません。
※奉書紙→楮(こうぞ)を原料とする厚手、純白の高級紙


鏡餅の飾り方

正月飾り
床の間が無い時には玄関やリビングの棚に飾ってもモダンなイメージに
三方(神様に食物を供える白木の台)に2枚の半紙を敷き、うらじろ(ヤマゴボウの葉)やゆずり葉の上に大小二個の丸餅をのせ、餅の上から御幣または昆布を前にさげた上に橙をのせることを覚えておきましょう。伊勢海老や串柿を添えるとさらに豪華に。

一般の家庭では、半紙の上に大小のおもちをのせ、葉がついたみかんを置くだけでも十分ですが、基本さえ押さえておけばアレンジは自由に。

三方がなければ、四角いお盆を代わりに使ってもいいかもしれません。床の間や神棚に飾るのが正式ですが、床の間が無い時には玄関やリビングの棚に飾ってもモダンなイメージになります。

次のページは、しめ縄、破魔矢・羽子板・凧や正月飾りの取り払う時期についてのお話です。
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