白いものはより白くピカピカはピカピカにというきれい好きな国ドイツ。"きれい"をキープするドイツ主婦の家事のコツは・・? |
「ドイツ」ガイドさんに聞いたドイツ主婦の知恵
家事はいろいろな形があって、楽しみ方も人それぞれです。家事の知恵サイトでは家事をなさっているさまざまな方へインタビューをして、コツや楽しみ方をうかがってまいります。みなさまの暮らしのヒントにお役立てくださいね。今回は、AllAbout「ドイツ」ガイドのカルカ麻美さんにドイツ主婦の家事事情や週末の過ごし方などをたっぷり聞かせていただきました。前編はドイツといえばコレ!というお掃除と、お洗濯や週末の過ごし方などを。後編は食生活やお買い物 について、ドイツ流ポテトサラダとあわせてご紹介。2回シリーズでお届けします。
"磨かれ度"チェックも厳しいお掃除王国
カルカ麻美さんはご主人がドイツ人という30才代の主婦。もちろんドイツ在住です。ガイド(以下略)---ドイツにはどのくらい住んでいらっしゃいますか?
カルカさん:「8月でドイツ在住6年、10月で結婚して2年になります。二人暮しです」。
---いきなりで恐縮ですが・・もしできたら、なれそめを伺ってもよいですか・・!?
カルカさん:「ミュンヘンのとあるロックディスコで知り合いました(笑)。二人ともロックが好きで、クラシックも好き、趣味で楽器をやっている(私はピアノ、彼はチェロ)というちょっとヘンな(笑)共通点があり、すぐに意気投合しました」。
---音楽の本場ドイツでのロックな(?)出会い、素敵ですね!お2人の休日の楽しみ方なども気になりますがそちらは後で・・。
それではさっそく、家事について伺います。よく、ドイツの主婦はお掃除が得意だと聞きますが、本当ですか?
カルカさん:「本当です。ドイツの主婦は“ピカピカ”が好きです。住宅地を歩いていると、窓拭きをしている人を日常的に見かけます。キッチンのコンロや水回りもきれいに磨かれています。
---やっぱりお掃除好きな国なんですね!お掃除のプロとして知られる沖幸子さんの本に、ドイツではピカピカにしていないと大家さんに叱られるなんてお話が紹介されていましたが、そういった空気もありますか?
カルカさん:「あります(笑)。私はドイツに来た当初、あるドイツ人夫婦の家の1フロアを間借りしていたのですが、キッチンやバスルームの“磨かれ度”を常にチェックされていました。『洗面台の表面がキュッキュッっと音がするまで磨きなさい』と。ただ、その奥さまはかなり神経質な人だったこともあると思います。ドイツ人がみんなそういうわけでは決してなく、汚くしている人ももちろんいますから。でも全体的に見て、日本よりきれいにしている人が多いですね」。
---本当にきれい好きなんですね。毎日、丁寧に磨き上げている感じでしょうか。
カルカさん:「でも、掃除の仕方を見ていると、そこまで丁寧って感じではないんですね。ちゃっちゃとやってる感じです。例えば、食器を洗ったスポンジでそのままコンロの油汚れもふきとる、とか、テーブルもふいちゃう、とか、あまり細かいことは気にせず、手早くやっている感じです。
マメに手早く掃除をしているから、常にきれいな状態を保っていられるんだろうなと思います」。
---そういえばカルカさんの記事『ドイツ人のびっくりな習慣』でビアホールのグラス洗いでは洗剤の泡はそのまま乾かすのがふつうというのがありましたが、意外と大雑把!?価値観のちがいでしょうか。
日本ではそれぞれの専用スポンジやふきんを使い分けするのがふつうですが、そこまで気にするよりマメに拭くことの方が、キレイを保つには大事な事なのかもしれませんね。そのあたりのメリハリのコツのヒントになるお話です。
さて、きれい好きなドイツの主婦は、衣類のお手入れもきっちりしてそう。・・それでは、洗濯や衣類の管理、おすすめ雑貨について伺ってみましょう。次ページでご紹介します。